2017年10月01日

東京旅行3日目 最後

3日目の朝。完全に寝過ごしていた。しかもホテルの部屋の床に着替えやお土産やこまごまとしたものが散らばっている。前夜ホテルにたどり着いて、かろうじてシャワーを浴びたことだけは分かるという状態。
がたがたと荷物をまとめてチェックアウト。
新宿駅のコインロッカーに荷物を預けて、それでもなんとか開館時間ぎりぎりくらいに根津美術館に着いた。

企画展「ほとけを支える」。主に仏画の、仏様の足元の蓮華、霊獣、天部、邪鬼に注目した展覧会。
そこに注目すると、けっこう珍しいなと思うものが色々あった。
蓮華の花が無数の雄蕊を見せているものとか。狭い所にぎゅうぎゅうになってる獅子とか。亀に乗ってる水天とか、魚に乗ってる魚籃観音とか。
金剛界曼荼羅の諸尊を、乗ってるもので分類するという見方も今までしたことなくて面白かった。

今回は単眼鏡を買って持って行ったんですが、仏画の見方が本当に変わってしまった。今までけっこう視力いいし、なくても十分見えると思ってたんですが、明るさが裸眼とでは全く違う。それに色彩、筆致が生き生きと見えるせいか、ごくごく細部を見ているのにすごい迫力を感じる。
これ夏の奈良博の特別展の前に買っとけばよかった…。
根津美術館は初めて行きましたが、街中に現れる竹林のアプローチがよかったし、2階のテーマ展示では饕餮紋がたっぷり。あとすごくいい青磁の水瓶があったし、菊月の茶会がテーマのしつらいもよかったし、堪能しました。
庭園は行かなかったのでまた機会があればゆっくり行きたい。

続けて、そう遠くない所にある國學院大学博物館へ。企画展「モノの力 ヒトの力」。
考古資料から美術工芸品まで。特別なモノ、モノは如何にして特別な価値を持つのか。
それは宗教的な祈りだったり、作り手の注いだ情念だったり、超絶技巧だったり、使われるうちに宿った魂だったり。
モノに意味を見るということを濱田庄司の真っ黒焦げの土鍋を見つつ考えていた。常設の神社、考古資料も見て移動。

バスで渋谷駅に出て、東京駅へ。KITTEでお昼を軽く食べてインターメディアテクと、ミニチュア香港展を見る。

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楽しい。
それから下でやってたチェコフェスで、チェコといえばビールだよね、とグラスを衝動買いした。
これから遠距離移動するって時にあえて割れ物を買ってしまう。

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その後、渋谷で行こうと思ってたお店が貸切で入れないことがわかり、だったらもう一箇所どっか他に回ればよかったなあと思いつつ、美味しいケーキはないかと聞いて勧めてもらったパークハイアットに、都庁を眺めつつ歩いて行って、お高いホテルと聞いていたのでつまみ出されないかびくびくしながらケーキとパンなんかを購入。
(翌朝食べたパンとスコーンが特に美味しかった)

多少時間があったので、池袋をうろついてた友達を、高速バスの出発までお茶しよーと呼び出しておきつつ、新宿駅で迷い荷物回収に手間取って待たせるという微妙な所業をして、最後の最後にごたつきつつ、バスタ新宿でバスに乗り、2泊3日の東京旅行は終わりました。
posted by すずる at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館

2017年09月30日

東京旅行2日目 オフ会と飲み会

上京すると大体真ん中の日は人に会う日になる。
12時半に新宿駅で集合。のりりんさんと、寒月さんと、砂時計さんご夫婦と、SFのえんじさんの6人で、京王線の金田一少年の事件簿の謎解きに挑戦しました。
砂時計さんの奥様とは初対面でしたがあとは20代の頃からお世話になってる気のおけない方々なので、なん年かぶりに会っても、昨日の続きみたいな気楽な感じでいられます。

午前中に小菅の東京拘置所の矯正展に行かれてた寒月さんがお土産をくれました。
嬉しい。

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謎解きは京王線と都営地下鉄の1日乗車券を使って、電車に乗って駅に着いては次の駅へのヒントを見つけて、クイズを考えての繰り返し。
これってどこの駅に行ったっていうのもネタバレになるのか。
ひとつひとつの謎は駅探しとヒントの場所探しの二段構えで、あと金田一少年にちなんだ謎解きらしくミステリ的な伏線とかもあって、簡単かなーと思ってたらヒントを見ざるを得ない問題もあって、満足度は高かったです。
駅ではうーんと悩んで、電車の移動中におしゃべりしたりして、グループでやるのも楽しかったです。
最後の駅に向かう途中、次の約束が迫っているのに気がついてひとり離脱。みんなは居酒屋で最後の謎解きにいそしんだと聞いた。

18時半にまた新宿駅で待ち合わせ。
夜は大学のサークル(みたいなもの)仲間、同期と1つ上の先輩方との飲み会でした。
愛知の山奥で一緒に学生時代を過ごした彼らが今はほとんど東京にいて、魔界都市新宿で集まって飲むというのもなんだか不思議な感じがする。
あとみんな東京とかその近郊に住んでるのに、なぜか大阪人の私が幹事をして店を決めているのもおかしい。
今回は8人集まりました。

お店は新宿のアニメイトの近くの路地という焼き鳥屋さん。
一品一品が美味しくて、また幹事する時に使いたいなと思えるお店でした。よかった。
喋ってて写真とか撮ってなかったけど、締めのご飯がひつまぶしで思わずテンション上がった。

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一次会が終わり、二次会は5人でまったりおしゃべりして、ぎゅうぎゅうの電車に乗ってホテルに23時半帰着。

posted by すずる at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) |

東京旅行2日目 深大寺めぐり

2日目は、お昼から京王線の謎解きで1日乗車券を使うことが決まっていたので、沿線でどこか見どころはないかなーと検討して、朝から深大寺に出かけました。
銅造釈迦如来像が今年国宝指定を受けたのもあって、久しぶりにお会いしに行こうと思ったのと、旅行前になんとなく読んでいた泡坂妻夫の宝引きの辰シリーズにも、深大寺に行く場面が出てきたというのもある。

バスを降りて歩いて行くと、石造のお不動さんがいていかにも滝行してそうな場所を2ヶ所ほど見かけた。

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どこに行っても水音が聞こえてくるようで、開創は天平5年、深沙大王を祀ったのが始まりだそうだけど、いかにも水にまつわる神様を祀ってそうな場所でした。

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うっかり東門から見える庫裏の風情に惹かれて入って行く。山門はもう少し先だった。

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山門は茅葺で内側から見たらいい具合に緑だった。
本堂にお参りした後、元三大師堂にお参り。

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深大寺は平安時代に天台宗になり元三大師像をお迎えしたそうで、こちらで降魔札をいただきました。
河鍋暁斎の天井画があるって書いてあったけど、どこか分からなかった。

御神籤の起源である元三大師のお寺に行ったなら引くしかないだろうと引いてみたらば、結果は末小吉。
「此のみくじは甚だむつかしきかたちなり」
だそうで、よくある争事とか転居とか恋愛縁談なんかは、「人によりて吉凶たがひあり」
……なんか私はそういうの縁があるなー。前も伏見稲荷で吉凶未だ分からずみたいなん引いたし。

それから釈迦堂へ。ガラス越しに拝観。
深大寺の釈迦如来倚像と、鶴林寺のあいたた観音さんと香薬師の模像が傍に。2015年の奈良の白鳳展以来。
特徴的な眉から鼻にかけてのライン。それから波打つ衣のひだのラインで表したお腹のまるみ。
様式的っていうか、写真なんかで見るとデザイン的な線が際立って見える…なんて言ったらいいんだろうなあ…だけど、実際に対面してみるとこれが不思議と自然。
なんか埴輪とかの仮面のような定型化した顔から表現が進んで、口元とか表情がある、というか。

それから深大寺といえば蕎麦が名物と聞いていたので、事前におすすめしてもらった松葉茶屋へ行き、開店直後くらいに入った。 客席がいっぱいあって、お祭りとか人が集まるときはさぞにぎやかなんだろうな〜と思いつつ、店内ひとりじめ。
オススメを聞いたら、新そばの季節だと十割せいろを勧められて、お江戸で新物ってったらそら食べなあかんけど、でも私は麺類は出汁につかったあったかいのが好きなんだよな〜〜〜と悩みに悩んで、両方食べることにした。
ほら、讃岐うどん巡りとか行ったら、駆けつけ2杯とか当たり前だし。 こっちはそう気軽に枚数重ねられるお値段ではなかったけど。

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風邪を引きかけで万全の体調ではなかったので、残念ながら蕎麦の香りまでは味わえなかった。けれど見た目のなめらかな美しさ、氷でしめた蕎麦の冷たい舌触り、つるっつるの喉越しは存分に味わった。
蕎麦湯で割っていただくつゆも美味しかったー。

で、天ぷらと最後まで迷いつつ2杯目を注文。

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運ばれてきた時の香りで、あっもうこんなの美味しいに決まってるよっていう。
鴨が葱背負ってくるとはこういうことかー。
肉とネギの旨みが蕎麦にいっぱいいっぱいに染み込んで、至福でした。
やっぱ食べてよかった。

食べた後はまたお寺に戻って、深沙堂にお参りしたり境内の石塔を見たりして、最後に御朱印をいただきました。

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右上に角大師が。

午前はこんな感じで過ごして、バスと電車を乗り継いで新宿へ。
posted by すずる at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年09月29日

東京旅行1日目 狩野元信と夜ごはん

トーハクのあとマクドで補給をして、野暮用を済ませたりなんかしたりして、次に行ったのはサントリー美術館の「狩野元信」展。狩野派の二代目。
大仙院の四季花鳥図、ボストン美術館の白衣観音が見られたのがよかった。
それから障壁画と扇絵というかなり違うサイズの画面構成。

絵そのものを鑑賞したというよりは、歴史を学んだ感が大きい。
中国絵画の名家の模倣から発展して、真・行・草の画体を確立していったこと、それを弟子に学ばせて質の高い作品を作りパトロンの要求に答えた工房の主宰としての手腕。

今度、どこかで元信を見た時に、あっ元信だってわかるような掴み方はしてないけど、長い狩野派の流れの中で、元信の時はこういう感じだったと把握できるようになった、って感じだろうか。
ミッドタウンから脱出。

富士桜高原麦酒が好きで、直営店が近くにあったので、開店直後くらいの時間に入ってみた。Beerbar富士桜Roppongi。

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シュヴァルツヴァイツェン。
もうこのグラスに注がれたビールが、見るからに完璧な、パーフェクトな状態で出してくれるのがね、ほんと最高…。アテのいぶりがっことスモークチーズの相性もめっちゃいい。お洒落なバーでぼっりぼり音立ててしまったが。
このあと食事の約束があったのでこれだけでささっと出たけど最高でしたわー。また上京したらいこう…。

初日の最後は、早稲田のきなりという焼き鳥屋さんでご馳走してもらいました。

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前菜が出た途端テンション上がる。1枚1枚色付き小皿が違うのも素敵。
あと蒸し野菜とか、やわらかお肉とか。

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焼き鳥は1本ずつ柚子胡椒だったり、カレー塩?だったり、意外でおいしい。
あと追加でおでんも少しいただきました。しみる。

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こういうお店が近くにあってたまに行けるといいよね。
明らかに食べ過ぎて初日終了。
posted by すずる at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館

東京旅行1日め 東京国立博物館

9時半開館の東京国立博物館。9時に着いた時点で50人くらい並んでいただろうか。
普段なら開館前から並ぶなんてことはしないけど、早朝から行動していて、自分の1日の体力ゲージがけっこう減ってるのを実感していたので、あまりうろうろせずに本命に集中することにした。

チケット持ちとこれから購入の2つに分かれた列に並び、人気のある展覧会を見るなら、チケットは先に買っとくべしだなーと改めて思う。
運慶のために東京に来たと言っても過言じゃないので、多少混んでも絶対に自分のペースで心ゆくまで鑑賞すると心に決めて開館をじっと待っていた。
暑かった。

音声ガイドを借りて突入した「運慶」展。
旅行前に買っておいた単眼鏡が力を発揮してくれた。人だかりの後ろからでもばっちり細かいとこまで見えるし、距離さえ取れば混んでても後ろの人を気にせず自分のペースで見られる。
平均年齢が高いせいか、むっちゃくちゃ人がぶつかってくるけど。祭りか?祭りか。

やっぱ運慶というのは特別だなーと実感した。スペシャルっていうか、特異か?
肉づきのいい身体表現だったり、表情だったり。
それと、仏像は影だな、と思った。影が大事。仏像を見る人は、揺らめく光がうつしだす影の大きさ・形に人を超えた存在を感得するんじゃないかな。

会場でもっとも感銘を受けたのは、興福寺南円堂の四天王像だった。
宝塔を掲げる、宝剣を抜く、その緊張をはらんだ動きの臨場感。
八大童子像が揃ってたのも嬉しいけど、浄瑠璃寺伝来の十二支像が揃って見られたのが良かった。
自分の生まれ年の像についつい注目してしまうけどかっこよかったし、とにかく表情が多彩。
つい絵葉書を記念に買ってしまった。

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康慶や湛慶などの像が見られたのもよかった。関西のお寺の像はだいたいお会いしたことあるけど、こういう博物館とかで再会というのも嬉しいんだよなー。お堂と展示室では明るさも近さも違うし、違うということは必ず何かしら発見がある。
高知雪蹊寺の湛慶の毘沙門天さんにも四国へんろ展以来の再会。

浄楽寺はいつか必ず行くとして、静岡の願成就院もいつか行かないとなー。

だいぶ力尽きつつも、続けて考古展示室を堪能。
元々、博物館に行き始めたのは、弥生時代後期から古墳時代が専門の師匠についてったというのがあるんで、最近は仏像ばかり見てたけど、自分の興味のルーツを再確認した。

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変わったハニワがあるなあ。

それから仏像室では運慶の後継者たちという企画で康円と善円など。運慶の孫の康円は初めて名前を認識したけどすごい好き。愛染明王がむちゃくちゃイケメンだった。

この時点でけっこう体力的に限界だったけど、2階で近衛信尹特集をしていたので見ざるを得ない…と階段登った。「和様の書」展で見て以来、なんとなく惹かれる三筆のひとり。

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天神さんかわいい。

後は東洋館のワンダーアジアを一巡り。唐三彩とか青銅器とかも好きで、ほんと見始めるときりがない。

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山羊モチーフって悪魔感あるな…。

かなり予定時間を超過したけど、がっつり見たので悔いはない。これでも法隆寺宝物館はスルーしたんだよな…。

トーハクではあれこれ自分用のお土産を買ってしまった。

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手頃な物販があって、ついつい色々と欲しくなってしまう。
posted by すずる at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館