2018年01月19日

2017年に読んだ本

2017年に読んだ本は35冊でした。相変わらず少ない…けれど、2016年は24冊だったので、微増とは言える。
電車では気楽に読める文庫本を持ち歩いているので、この変化は電車に乗る時間が増えた分かもなー。
家では重い本、展覧会図録とかを読んでいたり(買った図録は隅々まで読む派)、そういえば思い立って英語文法を勉強し直してたりしていました(三日坊主)。

2017年の読書といえば、『MONKEY』に加えて、文芸ムック『たべるのがおそい』を読み始めました。福岡の書肆侃侃房、梅田のジュンクの地方出版社コーナーで見かけてなかなか面白げな本がある…と思ってたら、西崎憲編集のムックがあって、年2回の発行ペースなので、それなら私でもついていけるな…と。

今んとことても好きなのは、vol.3に載ってた黄崇凱「カピバラを盗む」。
中国に宣戦布告した台湾が舞台で、戦争が始まってる(はずの)非日常にカピバラを盗んだ非日常をぶつけて妙にまったりした日常になってる変な話で、大変好みだった。この作家の訳書が出たらぜひ読みたい。

年を取って読書における自分の好みが変わったなーというのは、アンソロジーや文芸誌が面白くなったことです。若い頃は、1冊丸ごと1人の作家でないと、なんか集中が削がれて不満足だった気がする。

それから印象に残っているのは、『応仁の乱』。
読んでる最中も面白かったけど、その後で博物館に行った時に、あーこれ『応仁の乱』で読んだわ!っていうのが2回くらいあって、知識が身になった気がする。

秋はずっと、中井英夫の『虚無への供物』を、うん十年ぶりに時間をかけて再読していました。
特に黒馬荘あたりの描写がとてもよかった。人も町も。

2017年に読んだ本からマイベストをあげるとしたら、

『舟を編む』三浦しをん
『文豪怪談傑作選 川端康成集』
『闇の奥』コンラッド
『ティンブクトゥ』オースター
『完本酔郷譚』倉橋由美子
『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ
『虚無への供物』 中井英夫
『アンチクリストの誕生』レオ・ペルッツ

って感じです。

本の感想もあまり書かなくなっちゃったんですが、せめて月1回の読書メモくらいは読んでも読まなくてもブログに書きたいと思います。

以下は読んだ本。
『冬の夜ひとりの旅人が』 イタロ・カルヴィーノ
『二人のウィリング』 ヘレン・マクロイ
『舟を編む』 三浦しをん
『悪魔を憐れむ』 西澤保彦
『漱石入門』 石原千秋
『文豪怪談傑作選 川端康成集』
『たべるのがおそい vol.1』
『パルプ』 チャールズ・ブコウスキー
『ターミナルから荒れ地へ』 藤井光
『若い読者のための短編小説案内』 村上春樹
『応仁の乱』 呉座勇一
『闇の奥』 コンラッド
『ティンブクトゥ』 ポール・オースター
『ニャン氏の事件簿』 松尾由美
『百匹の踊る猫』 浅暮三文
『たべるのがおそい vol.2』
『完本酔郷譚』 倉橋由美子
『MONKEY vol.11』
『ツアー1989』 中島京子
『夜の夢見の川』 アンソロジー
『停電の夜に』 ジュンパ・ラヒリ
『残酷な方程式』 ロバート・シェクリー
『針がとぶ』 吉田篤弘
『たべるのがおそい vol.3』
『書架の探偵』 ジーン・ウルフ
『満願』 米澤穂信
『MONKEY vol.12』
『朱房の鷹』 泡坂妻夫
『木葉衣・鈴懸衣・踏雲録事』 行智、五来重
『虚無への供物』 中井英夫
『日本仏像史講義』 山本勉
『アンチクリストの誕生』 レオ・ペルッツ
『オリエント急行の殺人』 アガサ・クリスティー
『MONKEY vol.13』
『屍人荘の殺人』 今村昌弘
posted by すずる at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書メモ

2018年01月18日

2017年に読んだ漫画

2017年に読んだ漫画はメモした限りでは131冊でした。
その中で印象に残ったもののことをいくつか。

『映像研には手を出すな!』



増改築を繰り返して迷宮みたいになってる高校で、有象無象の部活動が跋扈するとか、設定だけでどストライクなんです。迷宮みたいな校舎からシームレスに想像の世界へ行って来いする世界観。
それからメインのアニメ作りをする女子高生3人の、世界観担当、動き担当、マネジメント担当の個性がまたとてつもなく際立ってて好き。
学生時代に文化系というか何かを創造することに熱中した人には、かなりささるんじゃないかなー。
2017年のマイベストは間違いなくこれ。

余談ですが雑誌『ダ・ヴィンチ』を読んだら、漫画『響』の作者がこれ(と『BLUE GIANT』など)に言及してて、一言一句同意だったので『響』読みたくなった。

『舟を編む』

 

落語心中が完結したあと、この人の漫画もっと読みたいなあと思ってたら雑誌に載ったので、先に小説を読んだりしたんですが、原作の小説もこの漫画もとてもとてもいいものでした。
辞書づくりに打ち込む人、その周辺の人たちの群像劇。もうちょっと話数あってもいいかなーという気もしたんですが、最高のコミカライズ。

あと上半期にもブログに書いたんですが(http://szur.sblo.jp/article/180284175.html)、今最も続きを楽しみに待ってるのは『アオアシ』です。
それから『彼方のアストラ』。



この作者のスケットダンスがけっこう好きだったので、読んでみたら、高校生のヴォイジャーだった。
スケットダンスは長い連載で、ギャグ回とシリアスの振れ幅が大きすぎた感があるけど、ほどよい感じになってるというか。

2017年に完結巻が出た漫画としては、『それでも町は廻っている』とか。



1巻か2巻が出たくらいから読んでたと思うので、10年近い付き合いになるのか。なんだかこの漫画が終わると思ってなかったので、アワーズで「次号最終回」って見て、えっ?となった。あっそういえば廻覧板ちゃんと買ったのに積んでた読まなきゃ。

『恋は光』



私はあまり恋愛関係が主軸の漫画を読んでるとはいえないけど、これまで読んだ中で、こんなにも登場人物が揃いも揃って浮つかない恋愛漫画は他にないといえる。
男1人に女の子3人というハーレム状態でありつつ、タイプの違う女の子たちがそれぞれ「恋」に向き合っていくのがみんな内省的で、女の子同士で会話を重ねていくのが湿ってなくていい。
なんかほんと…淡々としてるけど、他にない輝きがあるんだよーきらきらしてるんだよー。
ネタバレになるから書けないけれど、ある場面にはうっかり泣かされた。

2018年も漫画はぼちぼち読んでいきます。
posted by すずる at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2018年01月16日

博物館はじめは京都で

今年の博物館始めは京都国立博物館でした。展示を見ながらつけてるメモ帳も新調。
特集は新春いぬづくし。
丹波清園寺縁起という三上山(大江山)の鬼退治の絵巻があって、麻呂子親王が犬と馬と一緒に鬼退治するっていう。犬のおでこに鏡がついている。地元にしっぺい太郎という犬と一緒に大猿を退治する民話があるので、なんとなく親近感…。なんか犬ってそういう、魔みたいなものを見抜く属性があるのかねー。
ところで、絵巻物を見ていたら、海外の方が皆さん絵巻を左から右に見て行くので、ああやっぱり横文字の方は自然とそういう見方になるんだなーと実感した。
京博の常設展示室は1室ごとに完結してるから、順路がかっちり決まってないんよね。
絵だけ見るにしても時系列が逆になって混乱しちゃうんじゃないかと気になってしまうけど、部分展示だし別にいいのか。

中世絵画室は、明兆の特集。南北朝〜室町時代初期の東福寺の画僧。白衣観音がとても良かった。色のない木、岩、水の流れ。水墨画を背景に、岩に肘をついた白衣観音の白。

近世絵画室は「仙人大集合」で、群仙図祭り。
雲谷等顔の石が羊になって走り出すやつが好き。マジカル!
鈴木松年の筆づかいもすごい。仙人画って水墨画とかで見る、軽やかでちょっと枯れてるような、体重がないようなイメージが強かったけど、これは勢いがあって、どっちかというと英雄を描いた画みたい。生命が溢れまくっている。

1階の仏像室は、ずっと御本尊然として中心にいた金剛寺の仏像がお寺にお戻りになって、安祥寺の五智如来像が並んでいた。
何年か前に金剛寺に行った時は修理中で中に入らなかったので、春の落慶法要のあとで、また河内長野のへんのお寺めぐりしよう。

狛犬特集で、湛慶のころころっとした狛犬を見た。
湛慶の仏像はいかめしい顔つきで、端正な印象を受けるんだけど、狛犬はかわいくて、なんか目が開いてない子犬みたいな狛犬もいて、可愛いの極み。

それから漆工室の超絶技巧を目の保養〜と思いつつ眺めて、閉館時間のアナウンスを聞いて出ました。

帰りは四条まで歩く途中のマールカフェに寄って軽く食べる。

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カフェ飯はちょっと贅沢だけど、なんか美術館や博物館に行くのは自分の中でハレの日なので、あまり日常っぽくない、カフェとかに寄りたがる傾向があるなー。

そういえば、この日は去年の1月に取得した博物館パスポートの使い納めでもありました。

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特別展6回分と常設がフリーパスのパスポートはとてもお得で、ここ数年愛用してたので、廃止になってしまうのは残念。
株主優待で国立博物館のプレミアムカードがもらえるとこの株を買おうかー?というのも検討したけど、リスクとはかりにかけて、今んとこ保留。
とりあえず今年は、普通にチケットを前売りとかで買って行こうと思います。
posted by すずる at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館

2018年01月09日

ブログの手直し

正月休みの最後の方に思い立って、タグを追加したりカテゴリを振り直したり、ブログの手直しをしました。
去年ちょっとしたことを調べた時にブログをいくつか巡って、信頼できそうな書き手の個人ブログってやっぱいいものだなーと、自分のブログも大切にしようと改めて思いました。

で、過去記事を確認してると、ブログをジャンルごとに分けようとしてあちこちに作ってみて、結局飽きてここに集約したんだけど、そのどさくさに紛れて画像をたくさんロストしたんだよなあとか、いろいろ感慨がありました。
そう、twitter使うときも、趣味と日常とかでアカウント分けたらどうだろう…ってたまに思うんですが、これ何年も前にブログで通った道だ。私の場合、結局どれも更新しなくなる。

それから、やっぱりここって読書ブログだったなあ、と。10年前は読書の話題がほんとに多かった。
私は高校生くらいの頃にいわゆる古典的なミステリをよく読んでいて、大学生の時に地元の本屋で平積みされてた館シリーズと出会って、それからミステリ同好会に入ったというミステリ読みで、このブログを始めて何年かくらいまではずっとジャンル読者だったのですが、それが変化したきっかけもブログを読んでいるとはっきり思い出しました。
国書の世界探偵小説全集を読んでて、教養というか知識があったほうがいいなーとイギリス小説クエストを始めたこと。(途中で止まってるけど)
ちくま文庫の北村薫と宮部みゆき編の名短編アンソロジーを読んだこと。
文芸誌モンキービジネスを読み始めたこと。
この3つが大きかったです。

それから叢書ってけっこう読んでよかったなーと思っているものがいくつかあって、ミステリだと国書刊行会の世界探偵小説全集、SFだと河出の奇想コレクション、あとNOVA。海外小説だと白水uブックスの永遠の本棚。

とつらつら思い出したところで、今年は昨年よりはたくさん読みたいけどどうかなー。
posted by すずる at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書

2018年01月07日

明けました2018

明けました。
12月は久しぶりに風邪を引いてしまい、なんとか治してクリスマス後に帰省したんだけど、実家が例年よりも忙しく、休みもなく働いてやっと正月を無事に迎えたーと思ったら、うちの実家に遊びに来た旦那をバス停に迎えに行った時に足首を捻ってしまい、一緒に奥浜名湖でも巡る予定がまったく歩けず、結局漫画喫茶でしょんもりと暇をつぶしたり、うちの両親と会食のつもりでホテルの懐石を予約しといたら、奮発したわりに質も量も物足りず、え、これだけ…?みたいな微妙な空気になったり。
1年おきにうちの実家に来る旦那が、うちの両親にご馳走するという名目の食事会だったし、目が回るくらい忙しい年末をお正月になったらご馳走食べようねって親を励まして乗り切ったので、ほんと失敗したくなかった…。

そのうえ帰りの新幹線を、出発地と行き先を逆に指定席を予約してしまっていて、乗る寸前に慌てて払い戻ししたりして、三が日は相当やらかしました。やらかし倒した。
そしていまだに足首痛い。

新年の抱負としては、そういう感じでかなり粗忽になってるのを実感しているので、色々気をつけたい。慎重に生きたい。
それから、体重を落としたい。一昨年の足の怪我以来、股関節も膝もだいぶ調子が悪くて、思うように歩けないので、わりと洒落にならない。
あとは、ここ数年は自分の悪いところを見てここは直そう、改めようと思ってたけど、今年はちょっと自分のいいところを見て、伸ばしていきたいと思う。いいところあるかどうかしらんけど。

このブログももうすこしまめに書いていきたいと思い、しばらくは手入れしてます。
posted by すずる at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常