2019年05月07日

GW総括

今年のゴールデンウィークは10連休だった。
旅行に行く計画も立てかけたのだが、ホテルが軒並みGW価格になっていたので6月にのばすことにして、GWは近場で過ごすことにした。

1日目
シネ・リーブルで映画「ねじれた家」を見た。

2〜5日目

家の片付け等。我が家は年末に大掃除をしないでGWにする家です。
寒かったのでこたつに入ってゲームしながら改元の模様をテレビで眺めてもいた。一応歴史クラスタなので。

6日目

デパ地下のちょっといい弁当とおやつを買って義実家訪問。

7日目

山陽電車の1日乗車券を買って明石で明石焼きを食べ、姫路に。姫路市立美術館でチームラボを見た。
このへんは大阪から日帰りで出かけるのにちょうどいいし、明石で美味しいものを食べ、姫路を歩き回り、垂水でアウトレットで買い物して、帰りに神戸でまた美味しいものを食べて帰るみたいなことが気分次第で組み合わせてできるので、年に1、2回は行ってしまう。

8日目

中之島まつり。年々出店も増えてにぎわってる感じ。古本やフリマをひやかして歩いた。

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バラ園はちょっとまだ咲き始める前だった。

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クラフトビールの店もちょっと出ていて、今年は神戸湊ビール飲みました。

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9日目

久しぶりに奈良に歩きに行こうと、今回は葛城方面に。

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10日目

GW最終日で、家でおとなしくしようかと思いつつやっぱり出かけた。
国立国際美術館でボルタンスキー展最終日。

4日間は家にいて、6日間は出かけていて、終盤4日間は連続して1日1万歩以上歩き、うっすら筋肉痛になってしまった。
3月くらいから日記が滞ってて、ちょっとずつ書いてるとリアルタイムの日記が全然書けないので、なにかしら工夫したいところ。
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2019年04月11日

大徳寺龍光院と三井寺法明院

滋賀で普段一般には公開されていない大徳寺塔頭の龍光院と三井寺北院の法明院の特別展がそれぞれあり、はしごして行ってきました。

MIHO MUSEUMに行くバスが出るJR石山駅に着き、バスターミナルの券売機でちょっとお得な往復切符と入館料のセット券を購入。
普段のバスは1時間に1本だけれど、繁忙期シーズンだからか臨時バスが出て、乗客で満載になると次々に発車する状態だったのであまり待たずに乗れました。海外からの観光客がかなり多かったよう。
駅からバスで50分。山道を行くこともありMIHOに行くバスだけは普通に酔ってしまう。
新しく立体駐車場ができたからか以前と路線バスの停留所の場所が少し変わっていたようで、間違って立駐の方に歩いていってしまった。

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大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋展。題字は住職の書だそう。黒田長政が父孝高の菩提を弔うために開基した。
展示室の入り口には大きな写真パネルがあり、江月宗玩坐像は厨子に入り実際にお寺でするように荘厳されていて実際にお寺を訪れたような導入。
黒田長政に開山を頼まれた春屋宗園が高齢であったため実質的な開山となった江月宗玩は、織田信長や豊臣秀吉の茶頭で三宗匠の一人と言われた津田宗及の子であり、実家の天王寺屋ゆかりの見事な茶道具が色々。
それから江月宗玩のもとに集まってきた狩野探幽、松花堂昭乗、小堀遠州など錚々たる人物にまつわる品々。
そりゃ最高の破草鞋があって当然すわ。
そういうわけでとても目を引く美しいものがたくさんあったのだが、その中でも特に印象に残ったのは、伝顔輝筆の十六羅漢だった。こんな生き生きとした人間味のある羅漢像があるのか、と。松花堂昭乗の十六羅漢像もこれを踏襲したのか、見ていてとても愉快。

茶道具は国宝曜変天目を筆頭に油滴天目、大井戸などいろいろあったが、特に院と同じ…黒田如水の戒名と同じ竜光の銘を持つ天目台の漆の艶に惹かれた。もし私が物に狂わされることがあるなら、漆器だろうなとしみじみ思う。
他には牧谿の柿栗、紫衣事件にかかわった兄弟弟子の沢庵宗彭、玉室宗珀、江月宗玩の墨跡が並べられているところ、玉澗の山水図、仁清の肩衝長茶入がよかった。

龍光院には国宝の茶室「密庵」があり、そこで遠州流の宗家がお茶を点てる映像が流れていて、たぶん自分がここに入る機会は一生ない気がするので、最初から最後までじっくり見た。「密庵咸傑墨蹟」という横長の書を中心に置いた、それのための茶室といった感じ。できたら外観、それから中もぐるりと一周見せていただきたかったな〜〜。お庭もあれば。
龍光院に建てた同じ小堀遠州の孤篷庵だってあの美の極地みたいな茶室でしょう。ああーやっぱりいつか実際に見てみたいわ。

下界に戻るためにトンネルをくぐった。

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あまり意識したことはなかったが、あの並木は桜だったみたいで、少し咲いていた。盛りはもう少し先のようだったが、それでもきれいだった。

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今春は国宝曜変天目が3点同時に公開されるということで、記念にクリアファイルがあったのでお土産に購入。

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帰りのバスに乗る前に少しお腹に何かを入れたかったが、いつものごとくレストランは列ができていたのでパン売り場でパンを購入して食べた。MIHOのパンは初めてだったがかなり美味しかった。今度行ったらお土産も買おうと思う。

石山駅から京阪に乗り、大津市役所前に移動して、次は大津市歴史博物館へ。

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「フェノロサの愛した寺法明院ー三井寺北院の名刹」展。三井寺には南院、中院、北院があり、法明院は山内唯一の律宗のお寺なんだそう。江戸時代に再興したお寺で、フェノロサやビゲローに授戒し、フェノロサのお墓がある。
博物館が調査を進めている三井寺の文献が中心で、再興から今までほんとに色々ありすぎるくらいあった法明院の歴史がよく分かる。この文献の見せ方が大津はとてもうまいというか、わかりやすくて面白い。
三井寺独特の仏画、新羅明神や、尊星王像…この足元が蓮か龍かの違いが文献上で確認できたということで、檀図や文献があったり。それから三井寺っていったらもちろん天台宗寺門派だけど、その中で黄檗宗のものがあったりと信仰の多様さがわかったり。
宝物では仏像や障壁画。応挙、池大雅、鶴沢探索など。空襲の跡がありありとわかるもの、それからフェノロサの埋葬の写真などリアルに歴史がわかる資料がたくさんあって充実の展示だった。

博物館を出るとここでも桜がきれいに咲いていた。

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三井寺は博物館のほぼお隣くらいにあり、せっかくの春の三井寺を素通りということもできず、でももう夕方で三井寺をがっつり周る体力はなく入り口付近をうろうろ。

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疎水のほうへぶらぶら歩いてきた。

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山の中腹の方まで桜が見えてとてもよかった。

なんだかんだで結局大津駅まで歩いてしまい、

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駅のスタバで地域限定というダブルチョコ&オレンジのスコーンを食べて帰宅。美しいものを見すぎて疲れたという贅沢な1日だった。
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2019年03月31日

東京3日目〜へそまがりと東国の地獄極楽

東京3日目の朝、ごそごそと起き出してホテルのフロントで荷物を大阪に発送し、チェックアウト。
神田駅から青春18きっぷを使用してJRで武蔵小金井駅に行き、そこからバスに乗り換えた。

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府中市美術館は毎年春に江戸絵画まつりをやっていて、ずっと面白そうだなと思いつつ機会がなく、今回が初めての訪問鑑賞。「へそまがり日本美術」展。副題は「禅画からヘタウマまで」。
美しさ、正確さ、器用さなどから外れた絵を「へそまがり」という言葉でくくってみて、ヘタウマでハートをキャッチしつつ、禅画、俳画、南画など絵が描かれた精神的、思想的背景に言及しつつ紹介されている。

見ていくとへたうまと言っても白隠や仙高ネどの禅宗のお坊さんが描いたものと、芦雪とか師について絵を学んだ画家の草体の絵ではやはり違うかなと思う。技術的なうまさとは比較対象があればある程度判断することができるけど、絵の評価基準ってそれだけじゃないよね、というのか…。
禅画が稚拙であることに価値があるというのは、寒山拾得的なものに悟りという最上級のものを見ることから、その感じはなんとなく分かる。
あとへたうまに対して「うまい」絵の代表例的に応挙がぽつぽつ並んでいたので思いがけず応挙が見られてうれしい。
小林一茶の「苦の娑婆や 桜が咲けば 咲いたとて」の句の自画賛は、丁度桜が盛りの公園のにある美術館にかける絵としては最高にへそまがりでふふっとなった。
徳川家光などお殿様の絵や夏目漱石の「柳下騎驢図」なんかは、このテーマで、ここの美術館でなければなかなか目にすることはなかっただろうな。
通して見ていくに従って、絵の価値とは一体なんなのかを何度も問いかけられている気がした。
ヘタウマなお殿様の絵を下賜された家臣は恐懼感激したそうだし、アンリ・ルソーの絵は批評家には下手と言われたそうだけど、絵の方向性の可能性を広げてフォロワーも生まれ新しいジャンルとなった。
かなり見ごたえのある、いろいろと宿題をもらった気にもなる展覧会だった。
今回初めて見た作者では、愛知県豊田市の香積寺の風外本高と遠藤曰人の絵がすごく癖になり気になった。あと岸礼の百福図かわいい。

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図録と山雪のふくろうと、家光のうさぎと木菟買ってしまった。

美術館を出て一旦武蔵小金井駅にバスで戻り、駅前のマクドでお昼を食べて、またJRで移動する。
1時間強かけて大宮駅に行き東武アーバンパークラインに乗り換えて、花見客でにぎわう中を博物館に向けて歩いて行った。

埼玉県立歴史と民俗の博物館で「東国の地獄極楽」展。
昨年福岡県で「浄土九州」展を見たことから、今回ちょうど上京する時にこの展覧会があるのを知り、西は見たから東も見たいとなってはるばる来てみた。

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展示は地獄極楽の誕生から、導入はもちろん恵心僧都源信。展示品がどこの市のものなのか、市名を見てもぜんぜんぴんとこない。単純だけどまだまだ自分の地図は真っ白だなあとうきうきしてくる。
展示のテーマの1つは熊谷直実。源平合戦で活躍した武士で、後に法然上人に帰依して蓮生となり、往生するまでの一連の人生を絵画や文書でたどる。京都から法然上人行状絵図や迎接曼荼羅が来ていた。
もう1つは東国の地獄極楽として、浄土宗第三祖良忠と関東三派の東国布教の趨勢を。良忠上人を通して九州で見た博多善導寺と東国が繋がった。
三派のうちの名越派は長野善光寺と縁が深いそうで、思いがけず善光寺式三尊像がいろいろと見られた。
それから参考出品で写真パネルだったけれど、福島の来迎図はけっこう関西で来迎図を見てる(かもしれない)自分としてもこんなに大きいの見たことないと思う、等身大かというほどの大きいもので、驚かされた。一度お目にかかってみたい。

地獄めぐりを解説するモウジャくんというキャラがいて、地獄に落とされたのにあまりにポジティブですごくツボにはまった。

虫生の鬼来迎というむちゃくちゃ面白そうなビデオが流れていたが、40分ということで断念した。

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お土産に図録とクリアファイルを購入。
図柄の埼玉勝願寺の阿弥陀廿五菩薩来迎図は中尊も周囲も坐像で、珍しく思う。
公園にきた家族連れが博物館にたくさんいて、いい雰囲気の博物館だな〜と短い滞在時間だったが感じた。時間があったら常設も見たかったが、この後18きっぷで実家まで帰るつもりだったので、特別展だけで外に出た。

府中、大宮、それから浜松と移動時間が長かったので、この日は2ヶ所見ただけだが、充実した気分でごとごと帰宅。
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2019年03月30日

東京2日目〜東寺展とアフタヌーンティー

2日目の朝も上野公園へ行く。東京国立博物館の「東寺」展へ。
京都の東寺自体は何度も行ったことがあるのでわざわざ関西から東京に出ているのを見に行くというのも倒錯した感じがするが、そこはやっぱりトーハクならではの展示が見られるというのがある。
展示室に入り、最初の部屋の弘法大師像から最澄書の御請来目録、空海から最澄への書状の風信帖まではとても混雑していた。ただこのへんは他の展覧会でも出陳されていて何度か見たことがあるので、遠目に見て満足する。
前半の山場は毎年1月に東寺で行われる後七日御修法の荘厳の再現展示だった。
密教の儀式を守護する十二天像は、京都国立博物館の「国宝十二天像と密教法会の世界」展でじっくり見て知識を得ていた。その時も後七日御修法の荘厳がありありと想像できる展示だったが、今回はさらにお堂の中の実際の荘厳の写真パネルもあり、より視覚的にわかりやすくなっていた。
それからトーハクは展示ケースが薄くすぐ近くまで寄れるので、かなり間近から国宝を拝むことができる。五大尊像も十二天像もこんなに近くていいのと思うくらいかぶりつき。
そういえば不動明王さんに花冠があったような気がするなあ。

密教図像も色々とあり、東寺なんていったら儀軌ばりばりかと思っていたら、謎の十一面観音(足元に帝釈天と女神がいる)とかあったり、七尊曼荼羅とか妙見さんとか色々あったりして面白かった。密教図像は前期と後期で入れ替えがあるようで、後期の六大黒天とか気になる。
他にも平安時代の十二天面や鎌倉時代の八部衆面、神像や狛犬など色々見られたが、特に地蔵菩薩像が印象に残った。一木造なので重量感があるなかで、片足を曲げてたおやかな印象。

それから瓦が緑釉で塗られていたのと、かつて羅生門にあったという鬼瓦は三彩釉で、都の色彩って思ってたのとちょっと違うかもなあというのは思った。

後半の仏像は観智院の五大虚空蔵菩薩は下ぶくれのお顔にふっくら下腹が共通しているけれど、ぐるぐるまわっているとお一人だけしゅっとしてるような気がした。
最後の部屋は存分に仏像の周りをぐるぐるして、降三世明王の後ろの顔も大威徳明王が乗る牛のしっぽもよく見てきた。唯一写真撮影可となっていた帝釈天はグラビアアイドルみたいになっていた。

トーハク内にも桜の木があり、表慶館や黒門のところの木を見て花見気分を楽しんだ。

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久しぶりに法隆寺宝物館に行き、金銅仏祭りをして充電。

トーハクを出て、続いて国立科学博物館へ。親子連れでかなりにぎわっていて、春休みをなめていた…と思った。
ここの常設で「天皇陛下の御研究と皇居の生きものたち」という特集展示をしていたので、見に行ってみた。
天皇陛下(現上皇陛下)のハゼの絵や論文一覧、御苑の生物相調査、それから皇居のたぬきの研究など。生物系は普段はそれほど興味を持って見ることがないので、こういう機会があるとこういう研究の仕方をするのか〜と新鮮に感じる。

次の予定まで時間があったのでもう少し常設を見ても良かったが、見始めると長くなりそうだしけっこう混んでいたので一旦ホテルに戻ることにした。

お土産はトーハクで買った帝釈天の乗っている象がついたボールペンと一筆箋

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それから科博で深い緑のフローライトと、ストロマトライト

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ACIDMANに「ストロマトライト」という曲があり、これがそれかーと1つ記念に買ってみた。

この日は、前から一度行ってみたいと思っていたアフタヌーンティーに、都内のどこがいいのか友人と色々と検討して、マンダリンオリエンタルホテルのラウンジに予約していた。そのために一応ジャケットとパンプスを荷物に仕込んでいたので、ホテルで着替えて準備した。
高層階の窓際の席に案内され、
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桜のアフタヌーンティーは、セイボリーも

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プティフールも

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桜祭りだった。さすがに一つ一つが美味しくて、エビとかそのへんの結婚式でもこんないいエビ出てこないよ!?とか言ってしまった。

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飲み物もだがスコーンがおかわり自由というのはかなり悪魔的な誘惑であった。
紅茶も5種類ほど飲んでみたが、どれも今までめったに飲んだことのない香りも味も良いものだった。

そういえば窓から眼下にかわいいドーム屋根が見えたので、なんの建物か聞いてみたら、日本銀行だった。
上から見ると、漢字の円の形をしていると聞いてよく見たら本当にそう見えたので、この日一番盛り上がったかもしれない。

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ロビーの設えも高級感があり、これが高級ホテルかーという気分を満喫した。

アフタヌーンティーの次は、大学のサークル的なものの同窓会で移動。前回に引き続き今回も何故か幹事をしていた。
恵比寿のFRAGANTE HUMOというスペイン料理のお店で飲み放題のコースを頼み、気のおけない人たちとなので、スパークリングワイン、サングリアといつもより多めに飲酒してしまった。

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7人分のパエリアはけっこう迫力があった。
駅で記念写真を撮り(「最近よくある感じでせーので飛んでください」と言ったら、みんないい年なのですごい事故写真が撮れてしまった)、二次会に行く人々と分かれ、神田に移動。
この日最後の予定はのりりんさんとカラオケで、電車で帰れる時間ぎりぎりまで歌ったりちょっとしゃべったり。今回は人に会う予定をけっこう入れてしまったのでパッチワークみたいな時間割になってしまったが、気軽に会おうと声をかけられる、かけてくれる人が東京にいるっていうのはありがたいことです。
神田から雨の中を歩いてホテルに戻り就寝。
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2019年03月29日

東京1日目〜「奇想の系譜」とトーハク

2泊3日で東京に行ってきた。
一旦浜松の実家に帰って1泊し、親の病院に付き添って駅周辺でランチを一緒に食べてから新幹線に乗った。
15時過ぎに東京駅に着いたので、先に2泊お世話になるホテルにチェックインすることにした。
今回のホテルの最寄りは三越前駅で、ルート検索したらあれこれややこしい経路が引かれたが、マップを眺めていたら東京駅の日本橋口から実は遠くないな?と思い始めて歩いて行くことにした。

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日本銀行のとこらへんでは通りの桜が満開だった。大阪でも実家の浜松でも二、三分咲きといったところだったので、東京で先に満開になっているのは不思議な感じがした。
ホテルにチェックインし宅急便で送っておいた着替えなどの荷物の整理をして、17時過ぎに出発。
地下鉄で上野に移動した。
この時点では夜間開館をしている東京都美術館の「奇想の系譜」展とトーハクの「東寺」展のどちらに先に行くかは決めてなかった。上野公園に入り東京都美の方にまず様子を見に行ってみると行列がなかったので、そのままするすると入り口に吸い込まれる。

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「奇想の系譜」展。辻惟雄の『奇想の系譜』で紹介された岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠、鈴木其一の2人を加えた8人の画家の絵がそれぞれまとまった点数見られた。
展示は若冲の象と鯨から始まる。紫陽花と鶏はちょうど岡山で同じ画題を見ていたが、岡山のは白紫陽花でこちらのは深い青緑色。鶏もだいぶ線の感じが違い、描いた時の年齢によって違いがあるというのがよく分かった。
今回新出ということで紹介された六曲一双の鶏図も、京都の金戒光明寺あたりで見たものとちょっと印象が違ったような…いうてもあれもけっこう前に見たものだから、また機会があったら見に行きたい。
芦雪はあの黒牛を背にした白犬にお目にかかれてよかった。大乗寺の群猿図襖、西光寺の龍図襖と大きいのが来ていた。方広寺炎上図なんかは当時の円山派としてはなかなか珍しい画題じゃないだろうか。
気づけば今回の展覧会はキャプションなどの情報量が少ないように感じた。山中常磐物語絵巻はせっかくパネルを貼っているんだから、ちょっとした場面の概要くらいあってもいいと思う。
岩佐又兵衛の老子出関図は老子が奇矯な顔をしていて…めちゃ楽しそうだった。この画題、けっこうさみしそうな老子が多いから。
狩野山雪は久しぶりに見たが、その画面構成、空間の構成が凄かった。屏風の屈曲まで考えに入れた空間の奥行き。立つ位置を変えてどこから見ても構図が自然に決まり、世界が広がる。今のこの知識を持って京都の山楽・山雪展に戻ってじっくり見返したい〜としみじみ思った。
後半の白隠、其一、国芳は人が滞留して混み合ってきたこともあり、遠目に見た。
この日見た画家の絵は現在充分に人気があって目にする機会があり、今春もとてもよく見た。これだけ目にするようになってくると、奇想とは何だろう?となってくる。これらの画家が埋もれていて紹介されたときならいざしらず、今現在、彼らをくくる言葉として適当なのかな。
まあまだ『奇想の系譜』を読んでないので、そろそろいっぺん読まないとな〜などと考えつつ公園をぶらぶら歩いた。

夜間開館の日はトーハクは21時まで開いているが、特別展を見るには心もとない残り時間だったので、常設だけ見ることにした。

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夜に見る本館は雰囲気が違う。

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こんな大きな木が本館前にあるのも夜でなければ意識しなかっただろうな。いつもトーハクに来るときは、特別展目指して一目散ということが多いので、こうして余裕を持ってぶらぶら来るのは初めてだったかもしれない。

まずは平成館の考古室へ。
経塚特集をしていて、山口県防府市の貝殻経や、三重県津市や長野の一石経などが展示されていた。こういうその土地ならではの素材にお経が書かれているのを面白く思う。

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経塚の分布図のパネルが参考になった。なんか各地の博物館でそのエリアの経塚の展示を見ることはあるけれど、それをより広域的に俯瞰して見るということはあまりないから、時代や地域による共通点とそれぞれの独自性とか…もしかして探せばそういう本があるのかもしれないな。
あと石上神宮伝世の5世紀の鉄盾、縦2メートルくらいあるの。でかい!とすっかり気分が盛り上がる。

それから特別展の東寺展にあわせて、密教彫刻の世界という特集では垂涎ものの仏像が色々見られてすっかり満足した。千葉県小松寺の13世紀の十一面観音坐像、多武峰伝来の金銅仏みたいな檀像、それから栃木光得寺の厨子入り大日如来は美しかった。獅子が支える蓮台の上、雲上菩薩は金剛界曼荼羅の37尊。すごい光背。
撮影は禁止だったが、部屋の入口にあった看板に写っていたので記念に撮らせてもらってきた。

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夜の博物館をふわふわ歩いて、普段は別段興味がなくて見ないものをあれこれ見るのはとても楽しい。
庭に出る扉の向こうに夜桜が見えているのもとてもよかった。

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トーハクを出て地下鉄に乗り三越前に移動。大学の同期と合流して、コレド室町にある居酒屋で軽く飲み。

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自家製ごま豆腐とか

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うまい肉とか。すごく香りがよくて地獄のように甘い日本酒ベース?の飲み物とかなかなか女子っぽいものを飲みしゃべり日が変わる前にホテルに帰還。
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