2017年08月24日

播磨のお寺巡り

春に快慶展を見てから、播磨別所の浄土寺で快慶の阿弥陀三尊に会いたい気持ちが高まっていたので、夏休みに関西に来られた白梅軒の川口さんを誘ってレンタカーを借りて兵庫県のお寺巡りをしてきました。

写真が多いので続きに。
兵庫県には国宝のあるお寺がいくつかあって、加古川から加西、小野、加東と周る計画を立てました。
9時に加古川駅をスタートして、まずは鶴林寺。
仁王門から中に入るとまず三重塔に目が惹かれます。

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正面には国宝の本堂。

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入母屋造りで和様と大仏様、禅宗様の折衷様式なんだそうです。

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本堂から、もう一つの国宝太子堂を見たとこ。

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これは本堂を横から見たとこ。桟唐戸が横に並んだ感じが特徴的。あと戸の上の組物(なんていうんだろ?)が規則正しく並んでる感じ。
手元の建築の教科書に、「大仏様・禅宗様の特徴のひとつは、構造部材を意匠として積極的に見せることにあった」と書かれていたけど、今回のお寺巡りでそれを再認識しました。

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太子堂の方から見た本堂。この屋根のカーブうつくしい…。

宝物館では太子堂の壁画復元や、仏像や仏画などが展示されていて見ました。
重文の白鳳の銅造聖観音は、お顔はふっくら大きめで腰のとこをちょっとひねったポーズと個性があっていいお像でした。

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境内の池には蓮の花が咲いて、他の建物も堪能して次に向かったのは加西市の一乗寺。西国三十三所の26番。
香炉と笠塔婆の先に続く参道から階段を上がっていくと、国宝の三重塔と懸造の金堂、大悲閣が見えます。

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この景色がぱっと見えてくるのがすごい劇的なんです。

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階段を上がっていくことで、三重塔が横から、上からと見えます。

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相輪もばっちり。

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金堂に上がってお参りし、地味に三十三所巡りしてるので納経印をいただきました。
内陣と外陣を隔てる格子の上の方に口を大きく開けた何か動物?の顔の額がかかっていて川口さんが食いついていた。

体力がなかったので開山堂は下の方から拝んだ。石造の五輪塔はしっかり見つけた。

ちょっと失敗したなーと思ったのは、一乗寺の宝物館は事前予約が必要だったこと。札所だし開いてるだろうと思い込んでいた。
今年の11月10日〜15日に大悲閣の内陣と秘仏御本尊の特別拝観があるそうなので、タイミングが合えば。

次に向かったのは加西市の酒見寺。

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立派な楼門をくぐると、

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整然と並んだ灯籠の向こうに金堂が見えます。

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右手に重文の多宝塔。

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写真だとわかりにくいけど彩色も程よい風合いで美しい。

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本堂隣りの鐘楼は彩色がより新しくて、多宝塔も当初の彩色はこんなふうだったんだろうな〜という感じがよくわかった。

お寺の隣の住吉神社にもお参り。

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こんもりとした緑の勅使塚が珍しい。
どちらもなんか整然としていてこの日見た他のお寺とはだいぶ感じが違うけど、Wikipedia見たら池田輝政によって復興されたって書いてあったから、江戸時代の感じが強いのかなあ。
落ち着いた雰囲気が良かったので、この北条町のへんはまた改めてじっくり周りたいです。

大体予定通りに午前中を消化して、通りすがりのお店で昼食をとり、次はとうとう小野市の浄土寺へ。
以前岡山旅行のついでに来たことがあって、その時にお昼の1時間は休憩で拝観できないのが分かってたので、13時を過ぎてから行きました。

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鎌倉時代に東大寺を再興した大勧進重源。重源が各地に立てた別所のひとつで、重源の建築様式、大仏様そのものが現存するのは東大寺南大門とこの浄土寺浄土堂だけなんだそうです。

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宝形造りで屋根には反りがない。
御本尊は快慶の阿弥陀三尊。中に入ると、参拝客がみんなぺたんと座り込んで対面していました。
浄土寺の練供養に使われた方の快慶の阿弥陀立像は奈良の国立博物館の仏像館にあるのでわりとお目にかかれるんですが、こちらの御本尊はなんというか重量感がまず違う。当たり前ですけど。
頂点に向かっていく朱色の肘木と金色の仏身を見上げて、重源と快慶がつくりあげたこの特別な空間を堪能しました。

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この細かい格子から西方からの日光が差し込むのです。
今回は真夏なのでいつ行ってもそう変わらないかなと昼間に訪れましたが、いつか晴れた秋か冬の日暮れ時に訪れてみたいです。

次に向かったのは加東市の朝光寺。

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仁王門はこの日見た他の場所に比べるとちょっと簡素にも見えますが、軒下の組物の感じと縁の下?の柱が見えてるとこが本堂とよく合っているように思います。

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本堂は寄棟造り。

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向拝は後付らしい。縁の下というか、この建物下部の柱が微妙に高さがあるのが独特に感じた。

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建物の側面から見てやっと、あっ入母屋造りじゃないなと気がつく…。

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この非常に細かい格子と虹梁が並んだ感じが播磨で見たお寺で特徴的だな〜と印象に残った部分。

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多宝塔もあったよ。

お寺巡りの最後は西国三十三所の25番播州清水寺。こちらは大正2年の大火事で焼失して、再建された根本中堂、大講堂、本坊、客殿は武田五一設計だそう。

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講堂でお参りして納経印を頂く。なんかスイーツ巡礼いうのもやってるらしい西国。

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根本中堂までは階段を上がってお参りして、下で待ってた家族と合流してさて帰ろう〜っとしたら、持ってたはずの日傘がない。お堂に上がる際、外に置いたのを忘れてきてしまった。
また階段を上がって取りに行くか、このまま置いて帰るかちょっと悩みましたが、結局また階段上って取ってきました。かなり消耗した。
参道にあった茶屋で冷やし甘酒を飲んでお寺巡りは終了。

…と言いつつ、加古川駅に帰る途中にあった上鴨川住吉神社に寄りました。
鳥居が見当たらなかったので最初見逃してしまった。

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境内に入っていくと茅葺きの建物があって、なんだろこれ舞殿?

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鳥居、割拝殿、本殿がぎゅっと並んでましたが、この木の枝みたいのはなんだろうか?

17時頃に加古川駅に着いて名古屋に向かう川口さんとお別れして、まだ明るかったので、多木浜洋館の外観を見に港の方に行きました。

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中が凄いらしいので、いつか見学会の機会に行きたい。

駅に戻りレンタカーを返却。走行距離は148km。車に乗っていたのであまり歩いた気はしてなかったんですが、スマホの歩数計を見たら11km歩いていました。ミドコロが多くて充実した1日になりました。
posted by すずる at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | お散歩
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