2011年07月07日

ひみつを聞く

通りすがりの人の秘密を聞かされることがたまにある。

早朝のファーストフードで。
夕暮れの公園で。
人気のない駅のホームで。

それは過去のトラウマだったり、最近亡くした近しい人のことだったり、こっそり秘めている小さな野望だったり、老若男女、多種多様だ。

ぼんやりしていて気がつくと、もう何か初対面の人ののっぴきならない秘密を聞かされているということがあるのだ。

客観的に見ると、僕は多分……ちょっと尖った外見をしていて、あまり気安く声をかけやすい方とは自分では到底思えないのだが、なぜか見知らぬ人によく話しかけられるのだ。
日常で誰にも言えない秘密をぶちまけるのに丁度いい顔をしているらしい。

僕にもっと近しい人は、僕になにか込み入ったことを話してもあらゆる意味で無駄だということをよく知っていて、相談ごとどころか、だいたい手遅れになってから事後報告を聞かされる程度なので、不思議なものだ。

まあ、そうやって見知らぬ人の話を聞くという役回りにもなにか意味はあるんだろうと思い、おとなしくしている。

そして今日も、気を抜いていたら、おっさんにとっつかまって身の上話を聞かされていた。

なぜだろう。

なぜ皆、見ず知らずの僕の前で、容易に人に見せないだろうそんな表情をさらすんだろう。
そんな、泣く一歩手前の顔を。
 
posted by すずる at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言
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