2012年11月11日

二上山へ

二上山博物館の特別展、「役行者、二神の上の峯に登る〜二上山と信仰の系譜〜」展に行ってきました。
特別講演会「二上山麓の古代寺院」が面白そうと思ったので、それに合わせて。

晴れていれば久しぶりに屯鶴峯くらい歩きたかったけど、雨だったのでゆっくり行ってお昼を食べて、コスモスごしに二上山を見るくらいで目的地へ。

566a1d742be411e2ae7d123138141b4f_6.jpg

特別展は役行者像は吉祥草寺にすでにお戻りでそれだけ残念でした…。

講演会は、二上山信仰が文献に現れるのは平安以降ということで、二上山麓の古代寺院の性格を一つ一つ明らかにして二上山信仰のルーツを探るもので、大変勉強になりました。

飛鳥の頃は大阪に抜ける重要な街道が通り、また山上は石切場で後に寺が建立されたことを明らかにしていって、結論としては、義淵による仏教政策で二上山らへんが僧尼令で修行地として指定されたことがルーツになるのかな。

役行者についても触れられて、興味範囲ずばりなので面白かったです。

結局、二上山信仰が何かっていうのはまだよく分からない。
特別展チラシ裏を見ると、「太陽がのぼる神の山三輪山に対して太陽が沈む山二上山」ってなってて、でも生と死の境界っていうのは具体的にどういう信仰のありようがあったのかなーというのは特別展ではよく分からなかったな。
浄土信仰らへんは分かりやすかったけど。

なんにせよ葛城修験の資料とかは貴重でした。図録を購入して帰宅。
posted by すずる at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 奈良

2012年11月04日

興福寺と斑鳩めぐり

奈良では秋の特別公開に合わせて現地特別講話が行われていて、応募してみたら無事に参加券が届いたのでこの日は斑鳩へ。
と、その前に今年は興福寺で仮金堂が特別公開されていたのではしごすることにして、まずは奈良公園へ。

RIMG0372.jpg

朝8時半に到着するという気合の入りっぷりでした。正倉院展期間中だけど、さすがにこの時間なら人が少ない。ので、猿沢の池で少しまったり。
9時前に階段を上っていくと、仮金堂前の拝観券売り場が少し行列になっていたので、並ぶことに。といってもそれほど待たされず、程なくして入ることができました。
仮金堂の目当ては大黒天立像。福の神になる前の、しゅっとしたお姿。やーよかった。
大黒天グッズ作ってください……ほしい。

国宝館はえらい混んでいたので、春に来たばかりだし駆け足で。
やっぱりこちらの帝釈天好きだ。あと板彫十二神将立像素晴らしかったです。

そして北円堂。

RIMG0376.jpg

そう大きくはないお堂の中の空間が濃密で。無著、世親像の存在感が。

興福寺やっぱりすごいなー。と何か打ちのめされつつ奈良駅のカフェで反芻。
そういや私、奈良好きとか名乗りながら二月堂、三月堂、戒壇院あたりも中学校の修学旅行以来行ってないんで、そのうち行かないとなあ。
法華堂の修理が終わったら行ってみよう。

近鉄電車とバスを乗り継いで、斑鳩へ。
少し早い時間に着いたので幹線沿いの適当な店で昼食を取って歩きました。

RIMG0383.jpg

コスモス越しの法起寺の三重塔。
斑鳩の風景好きなんですけど、けっこう鉄塔とか電線とかが邪魔なのだよなー。

法輪寺は、周辺の車が通れないくらい細い道を歩いていて、斑鳩らしいこの土塀の向こうに三重塔がちらっと見えてくるのが好きです。

RIMG0401.jpg

さて、この日の目的は法輪寺の特別講話、「法輪寺の妙見堂と妙見信仰」でした。
江戸時代に伽藍を再建した宝祐上人が修復やら奥の院から妙見堂の移築やらなさったそうで。法輪寺縁起の感じでは菩薩というよりは地主神ぽいですね。脇侍も神像ぽかったですし。
奥の院があった山は今はないそうです。

ご住職の講話を伺った感じでは、その享保より以前の文献史料てあまりないんですかねー。
しかし講堂を拝観してみると、どこからどう見ても飛鳥なお顔の虚空蔵菩薩や薬師如来がいらっしゃって、それだけの歴史があるのは一目瞭然だったりして、謎が多いなー。
弥勒菩薩立像が好きです。
米俵に乗っている毘沙門天さんは修理中ということで、少しですがお布施してきました。

文化財調査の時に、江戸時代の仏像の修理のことを「拙作」と評されたとご住職は笑っておっしゃって、けれどその時代その時代でできることを精一杯してきて今があるので、今も今できることをしないとーというお話を伺いました。

そうしてそのへんで柿を買って法隆寺までのんびり歩いて、バスに乗って帰りました。奈良公園と斑鳩のハシゴはやはりちょっと盛りだくさんすぎた。
posted by すずる at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 奈良

2012年08月12日

燈花会と国宝館と奈良博と

奈良の夏の風物詩になりつつある恒例イベント、燈花会に行ってきました。

新しくなった興福寺の国宝館も東大寺ミュージアムも行ってなかったので、どこに行こうかと思ったのですが、たくさん見てしまうと情報量が多すぎて記憶がごっちゃになってしまうので、今回は興福寺国宝館と奈良国立博物館の常設展を見ることにしました。

RIMG0155.jpg

興福寺自体は何度も来てるのですが、国宝館はもしかしたら中学校の修学旅行以来かもしれない。
天燈鬼・龍燈鬼立像とか金剛力士立像とかやっぱりすごいな! とか千手観音には思わず手を合わせてしまうものがあるとか見応えがあったのですが、好みとしては木造梵天・帝釈天立像の帝釈天の方がですね、すごい好みのお姿で、飽きずに眺めてしまいました。
十二神将付近はやっぱり混雑。

鹿にせんべいをやりつつ移動。子鹿が多くて可愛い!

RIMG0165.jpg

続いて奈良国立博物館。名品展は「珠玉の仏教美術」で、絵画部門では地獄図の特集展示がありました。
地獄草紙とか、鬼の絵を見るのは好きなのでじっくり……しかし、鶏地獄って急に面白いなあ。
ここにあった知恩院の地蔵菩薩像が何か妙に色気があって面白かったです。

仏像館は金剛寺の降三世明王坐像が、こんなでっかい降三世明王の像なんて初めて見たので、こんなんあるんだ、と。
頭に干支の動物が乗ってる十二神将が、動物がすごく可愛くて逆に驚きました。それを奈良博のグッズにしたらいいのに。

じっくり鑑賞した後は一旦商店街の方に戻って夕食を取り、暗くなるのを待ってから猿沢の池へ。

RIMG0200.jpg

興福寺の五重塔の前には、再の字が。

RIMG0203.jpg

んー、でもこういう夏の夜に燈火を楽しむ時って、絵とか字とか意味はあまりいらないんだよなあ。

興福寺の東金堂で夜間拝観をしていたので、拝んできました。
陰影が濃い夜間の拝観は、昼間と印象ががらりと変わって良いです。

1日歩きまわって足が疲れていたので、博物館前でまったりして帰宅。
 
posted by すずる at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 奈良

2012年05月05日

西ノ京

今年のGWは落ち着かない天候が続いたけれど、やっと晴れた土曜日に、奈良に行ってきた。
寝坊したため、JR奈良駅に着いたのは12時過ぎ。レンタサイクルの事務所に行くと、自転車が1台も残っていないという想定外の事態に。
自転車で西の京をまわって佐紀盾列古墳群を見て、平城京でやってるお祭りを覗く予定を立てていたんだけど、古墳群をあきらめて徒歩でまわることにして、近鉄で西ノ京駅に移動した。

西の京めぐりはこのサイトのまわり方がすごくオススメです→天平時代の風薫る西の京を行く

で、メインの目的は、宮大工西岡常一さんの映画を先日観たので、改めて薬師寺をじっくりまわってみようと思っていたのですよ。

RIMG0060.jpg

東塔が解体修理中なのをうっかり忘れていたーー。修理完成予定は平成30年度だそうで。

大宝蔵殿、聚寶館で「薬師寺の文化財保護展」をやってたので見ることに。
国宝の吉祥天画像、素晴らしかったです。装束の彩色がもう、重ねた色が重くなくて透け感があって……ほんと天女の羽衣。
展示は主に修復された仏像が並んでいたが、パンフレットの表紙にもなっている聖観音菩薩像が強く印象に残った。
木彫の仏像の彩色を取り払って現れた木目と身体や衣服の表現のバランスが絶妙で、木を彫ると自然と御姿が現れ出るというのが実感できる。
腕は欠落したままでも良かったんじゃ、なんて思ってしまったり。

それから西岡常一さんが作られた金堂の模型も見ることができた。嬉しい嬉しい。

RIMG0062.jpg

あとは東院堂の聖観世音菩薩をとりまく四天王像がすごく好きだ。颯爽と動き出しそう。

講堂前では高校生のブラスバンド部が演奏していて、人の集まるお寺っていいなあとしみじみ。

続いて唐招提寺へ。

RIMG0101.jpg

大修理が終わってから訪れてなかったので、実際に金堂を見るのは初めてだったりして。
南大門を通り歩いていくとだんだん近づいてくる金堂のシルエットはやっぱり格別。
しかも本尊の盧舎那仏もすごいけど、両脇の薬師如来、千手観音も他のお寺さんにあったら本尊クラスで迫力がありすぎる。
やっぱり唐招提寺はすごいなーと何か打ちのめされたような気分になりつつゆっくり境内をぐるりと歩いて、御廟に手を合わせて、きれいに咲いている瓊花の匂いも嗅いできた。

RIMG0109.jpg

じっくり2つのお寺をまわったらかなり時間が経っていて、奈良公園をはしごしようかなんて気持ちは消えていたので、そのままのんびり歩くことにして、垂仁天皇陵の横を通る。

御陵の手前にある小島は田道間守のお墓だそうで。常世の国とか非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)とかのお話が好きだー。

平城京方面を目指して適当に歩いていたので、道に迷ったり迷ったりしつつ結果的に無事に平城京跡には突入したけれど、なにしろ広大すぎるのでそれからもかなり歩いて、結果的にJR奈良駅まで歩いて戻ってしまった。

ぐったり帰宅。
 
posted by すずる at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 奈良

2010年06月16日

矢田寺と役行者

梅雨入りした日曜日。
午後から松尾寺で行われる講話会に参加するつもりだったので、午前中にアジサイを見に矢田寺に行くことにしました。

朝9時半頃に近鉄郡山駅に着き、バスを待ちます。
あじさいのシーズン中は、矢田寺行きの臨時バスがあるので本数はまあまああるのですが、待つのが面倒だったら、小泉駅行きのバスに乗って横山口で降りて歩いてもそれほど歩く距離に差はないです。

R0012009.jpg

バスを降りて、けっこう急な坂をのぼり階段をえいえいとのぼってたどり着きました。
矢田寺では6月いっぱいまで、本堂の内陣で、御本尊の地蔵菩薩立像などを特別拝観できるそうです。
今回は中に入らず外でお参りして、本堂の裏手の地蔵山に少し登ってみました。

この裏山には大正時代に開かれた矢田寺八十八ヶ所霊場があり、山道に沿って石仏が立っています。
その中に、役行者像があると聞いて、そこまで登ってみました。

御影堂から三十八番の目印の方に登って行きます。
雨が降ったりやんだりの薄暗い木立の中、ところどころで石仏にかけられた布の赤が浮かび上がって見えます。

R0011992.jpg

四十五番のお不動さん。ここまで歩いた中ではとても大きく、大きな岩を背にしていることもあり、特別な感じがします。
この四十五番のところで、右手を見ると、小さく見えました。役行者像が。

R0011999.jpg

写真では分かりにくいですが、見上げる高さでけっこう大きい石像です。
ここの役行者さんはお顔も柔和で少しユーモラスで、矢田寺のお地蔵さんにふさわしい感じがしました。

御影堂からここまでそれほど距離はないですが、のぼり道で足元は枯葉がけっこうあり滑りやすかったので注意ですね。
さすがに雨の中ここまで登ってくる人は、私がいる間はいませんでしたが。
一周コースは、また晴れた日に歩いてみたいと思います。

来た道を戻り、あじさいの庭園に入ってみました。

まだ咲いたばかりの白い花もたくさんありました。
咲いているあじさいも少し色が淡く、これから見ごろを迎える感じです。

R0012007.jpg

あじさい庭園はさすがに人が多いですが、広いのでそれほどは気にならないです。
少し薄暗い中に浮かび上がるあじさいの色がとても素敵です。

12時になり移動することにして、参道沿いのお店を少し覗いたら、お饅頭とか焼いた筍とか色々売っていて目移りしたのですが、切ったまっかを売っていたので購入。

屋根のあるバス停に座っていただきました。
まくわうりですね。実家にいる頃、夏になると毎日食べていたので、懐かしい味です。

甘さと水分で元気を出して、松尾寺に移動です。
 
posted by すずる at 23:08| Comment(0) | 奈良