2017年09月29日

東京旅行1日目 狩野元信と夜ごはん

トーハクのあとマクドで補給をして、野暮用を済ませたりなんかしたりして、次に行ったのはサントリー美術館の「狩野元信」展。狩野派の二代目。
大仙院の四季花鳥図、ボストン美術館の白衣観音が見られたのがよかった。
それから障壁画と扇絵というかなり違うサイズの画面構成。

絵そのものを鑑賞したというよりは、歴史を学んだ感が大きい。
中国絵画の名家の模倣から発展して、真・行・草の画体を確立していったこと、それを弟子に学ばせて質の高い作品を作りパトロンの要求に答えた工房の主宰としての手腕。

今度、どこかで元信を見た時に、あっ元信だってわかるような掴み方はしてないけど、長い狩野派の流れの中で、元信の時はこういう感じだったと把握できるようになった、って感じだろうか。
ミッドタウンから脱出。

富士桜高原麦酒が好きで、直営店が近くにあったので、開店直後くらいの時間に入ってみた。Beerbar富士桜Roppongi。

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シュヴァルツヴァイツェン。
もうこのグラスに注がれたビールが、見るからに完璧な、パーフェクトな状態で出してくれるのがね、ほんと最高…。アテのいぶりがっことスモークチーズの相性もめっちゃいい。お洒落なバーでぼっりぼり音立ててしまったが。
このあと食事の約束があったのでこれだけでささっと出たけど最高でしたわー。また上京したらいこう…。

初日の最後は、早稲田のきなりという焼き鳥屋さんでご馳走してもらいました。

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前菜が出た途端テンション上がる。1枚1枚色付き小皿が違うのも素敵。
あと蒸し野菜とか、やわらかお肉とか。

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焼き鳥は1本ずつ柚子胡椒だったり、カレー塩?だったり、意外でおいしい。
あと追加でおでんも少しいただきました。しみる。

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こういうお店が近くにあってたまに行けるといいよね。
明らかに食べ過ぎて初日終了。
タグ:美術館
posted by すずる at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) |

東京旅行1日め 東京国立博物館

9時半開館の東京国立博物館。9時に着いた時点で50人くらい並んでいただろうか。
普段なら開館前から並ぶなんてことはしないけど、早朝から行動していて、自分の1日の体力ゲージがけっこう減ってるのを実感していたので、あまりうろうろせずに本命に集中することにした。

チケット持ちとこれから購入の2つに分かれた列に並び、人気のある展覧会を見るなら、チケットは先に買っとくべしだなーと改めて思う。
運慶のために東京に来たと言っても過言じゃないので、多少混んでも絶対に自分のペースで心ゆくまで鑑賞すると心に決めて開館をじっと待っていた。
暑かった。

音声ガイドを借りて突入した「運慶」展。
旅行前に買っておいた単眼鏡が力を発揮してくれた。人だかりの後ろからでもばっちり細かいとこまで見えるし、距離さえ取れば混んでても後ろの人を気にせず自分のペースで見られる。
平均年齢が高いせいか、むっちゃくちゃ人がぶつかってくるけど。祭りか?祭りか。

やっぱ運慶というのは特別だなーと実感した。スペシャルっていうか、特異か?
肉づきのいい身体表現だったり、表情だったり。
それと、仏像は影だな、と思った。影が大事。仏像を見る人は、揺らめく光がうつしだす影の大きさ・形に人を超えた存在を感得するんじゃないかな。

会場でもっとも感銘を受けたのは、興福寺南円堂の四天王像だった。
宝塔を掲げる、宝剣を抜く、その緊張をはらんだ動きの臨場感。
八大童子像が揃ってたのも嬉しいけど、浄瑠璃寺伝来の十二支像が揃って見られたのが良かった。
自分の生まれ年の像についつい注目してしまうけどかっこよかったし、とにかく表情が多彩。
つい絵葉書を記念に買ってしまった。

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康慶や湛慶などの像が見られたのもよかった。関西のお寺の像はだいたいお会いしたことあるけど、こういう博物館とかで再会というのも嬉しいんだよなー。お堂と展示室では明るさも近さも違うし、違うということは必ず何かしら発見がある。
高知雪蹊寺の湛慶の毘沙門天さんにも四国へんろ展以来の再会。

浄楽寺はいつか必ず行くとして、静岡の願成就院もいつか行かないとなー。

だいぶ力尽きつつも、続けて考古展示室を堪能。
元々、博物館に行き始めたのは、弥生時代後期から古墳時代が専門の師匠についてったというのがあるんで、最近は仏像ばかり見てたけど、自分の興味のルーツを再確認した。

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変わったハニワがあるなあ。

それから仏像室では運慶の後継者たちという企画で康円と善円など。運慶の孫の康円は初めて名前を認識したけどすごい好き。愛染明王がむちゃくちゃイケメンだった。

この時点でけっこう体力的に限界だったけど、2階で近衛信尹特集をしていたので見ざるを得ない…と階段登った。「和様の書」展で見て以来、なんとなく惹かれる三筆のひとり。

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天神さんかわいい。

後は東洋館のワンダーアジアを一巡り。唐三彩とか青銅器とかも好きで、ほんと見始めるときりがない。

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山羊モチーフって悪魔感あるな…。

かなり予定時間を超過したけど、がっつり見たので悔いはない。これでも法隆寺宝物館はスルーしたんだよな…。

トーハクではあれこれ自分用のお土産を買ってしまった。

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手頃な物販があって、ついつい色々と欲しくなってしまう。
posted by すずる at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) |

東京旅行1日め 朝

2泊3日で東京に行ってきました。
長くなりそうなので小分けにぽつぽつ書いていきます。
実家に戻ってから浜松駅発の夜行バスに乗車。

近頃けっこう高速バスに乗っているので夜行でも余裕かなーと楽観していたら、満席ぎゅうぎゅうの4列シートではやはり快眠とはいかなかった。そういえば前回乗った夜行は3列だったな…全然違うや。

朝5時に横浜駅に到着して、誰もいないバス待合室のトイレでさっと着替えて東横線でごとごと渋谷へ。

この日はあちこちうろつく予定だったので、渋谷駅で東京フリーきっぷを購入しました。1590円。
23区内ならJRも地下鉄もバスもこれで乗れるというわかりやすさがいい。
でも東京は電車代が安いから、けっこう移動しないと元が取れないけど。

電車で移動して宿泊予定のホテルで荷物を預けた後、渋谷駅に戻り、翌日に参加予定だった謎解きのシートを探したりしてから外苑前に移動。
7:30のオープンと同時にWORLD BREAKFAST ALLDAYに入りました。一応席の予約はしていたけど確認もなく座ってくださいって感じ。

以前、土曜朝にやってたTV番組で、世界の新婚さんがその国の朝食を料理して食べるっていうコーナーが好きだったんです。
で、東京に世界の朝ごはんのお店があるって聞いて一度行ってみたかった。
この時はメキシコ料理。ワンドリンク制ってことでカフェデオジャを注文。シナモンが入っててけっこうがつんと甘い。

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ウェボス・ランチェロスというそう。揚げたトルティーヤに目玉焼きとサルサソースが乗っかって、あとこの黒っぽいペーストはフリホーレスっていうのかな、炊いた豆のほっくりした素朴な味。トルティーヤの間にもたっぷり。
サルサソースはマイルドで、もうちょっと辛い方が好みだったかな。
ナイフとフォークで切り分けながら食べたけど、めちゃ食べにくくて、食べ方これで合ってる?と疑心暗鬼になって食べた。あとパクチーは不意打ちだった。

珍しいものを食べて満足はしたけど、習慣的に朝食として食べたいかというと、あっ結構ですっていうのが率直な感想かなーうーーん。
だからこのお店のテーマが2ヶ月で変わるというのも妥当なのかもしれない。

美味しい朝食が食べたければ、同じ金額でホテルのモーニングに行けばいい話で、体験を買ったと考えればいい…という気持ちもある一方、これでもうちょっと味とサービスが伴っていればより素晴らしい体験になるはずで、もったいないお店だなーという気持ちもある。

……ともにゃもにゃ考えつつ、銀座線で上野に向かい、今回の上京の最優先イベントである東京国立博物館に9時到着。
posted by すずる at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月09日

日帰り東京

東京で泡坂妻夫展をやってるらしい。
手元には使い道の決まってない18切符1回分。
ちょうど夏休みで帰省していて、静岡県内の実家からなら東京は日帰りで行けないこともない。
色々条件が重なって、行くことにしました日帰り東京。

台風5号が気になりつつも浜松駅6時47分発の熱海行きに乗車。乗った電車はそれほど混んでなく、座って行けたので楽でした。
11時半頃に予定通り東京駅着。山手線で日暮里へ。

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一度行ってみたいと思っていた谷中の全生庵の幽霊画公開に行きました。
幽霊画っていってもいろんな画題があるなー。
暁斎はちょうどゴールドマンコレクションの幽霊画を見たばっかりで、あのばーん!!って感じの幽霊画に比べるとずいぶんおとなしい。
先に幽霊画があって円朝がそれを収集したっていうよりは、円朝という類稀な人がいて、その怪談噺に惹かれて集まってきた絵なんだなあとかそんなことを考えて見てました。文化的な交流の残滓。
鰭崎英朋があって、さすがの美人。
この名前を見かけると、4年前に金沢の泉鏡花記念館で見た「えいさん こはいものご覧に入れます」とだけ書かれたハガキを思い出す。
外に出て、せっかくなので円朝のお墓に行って手を合わせました。

千駄木駅のとこで見つけて写真を撮る。ここがD坂かー。

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のりりんさんと合流してお昼を食べて、新御茶ノ水に移動。道案内してもらいました。頼れる。
先に古書店で図録を買って、東京古書会館の2階でやっていた泡坂妻夫展へ。
小学生時代の日記とかあって、この頃から文章も字もしっかりしてるな〜とか、自筆原稿やノートや写真がたくさんあってもう垂涎とか。あと紋章上絵師や手品の資料も。
『しあわせの書』の自筆原稿も、絶筆もあった。
「椛山訪雪図」と「ホロボの神」と創作ノートの表紙に書かれたタイトルに、次々にそれを読んだ時の記憶が蘇ってきて、素晴らしい時間でした。
帰ったら泡坂作品を読み返そうとほくほく思う。
無料の展示に注文つけるのもなんだけど、展示品の一覧が欲しかったなあ。

それから近くにある明治大学博物館の「進化する不可能立体錯視」展へ。近いというのもあったけど、泡坂展のついでに見るのに相応しいと思ったので行ってきた。
これは一体どうなってこうなるのか。

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映像で見るコーナーが不思議で分かりやすくて良かった。

そのあと喫茶店でおしゃべりして、帰途に着きました。

熱海で途中下車して夕食を取ったら遅くなり、車内は人も少なく静かで、台風はどこにいるのか雨も降らず、そうしていると行き先の知れない電車に乗ってしまったような奇妙な感じがしてくる。
持っていたアンソロジーにたまたま泉鏡花の「外科室」が載ってて、読みながらそういえば今日って鏡花繋がりだったなーと思い返した。
泡坂妻夫は泉鏡花賞を受賞していて、展示品の中に八稜鏡があったことや、昔金沢の近代文学館に行った時にその縁でか泡坂妻夫のトランプがあったことを思い出したり。
そうして「外科室」を読み終える間際。文中に谷中の墓地が出てきて、昼間幽霊画を見た後の、卒塔婆がたくさん立った墓場の光景に戻り、1日が終わる。

posted by すずる at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月06日

長浜と家族旅行と山梨

今年は用事があってちょくちょく実家に帰ってます。父が仕事関係で表彰されたので授与式(?)に家族総出で行く運転手したり、働きつつお盆の手伝いしたり。
それで今度は、毎年恒例の家族旅行のために帰省しました。
今回は18切符を利用して長浜に立ち寄りました。

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長浜城歴史博物館の2Fで企画展「相応と良源 湖北の天台文化」。
行ってみたら天守閣みたいなのが見えてきて、博物館どこだろう?と思ったらここの中が博物館でした。
比叡山の相応と良源、どちらも長浜出身なんだそうです。文献や絵画資料、仏像も少し。点数は決して多くはないですが、パネルがわかりやすくいい展示でした。
特に降魔大師坐像と神猿像が見られたのが良かった。

展示を一回りしたあと、展望台へ。琵琶湖に面していて、竹生島見えるなーとか、伊吹山でっかく見えるなーとか。

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暑かったので他には寄らずまっすぐ実家に帰りました。

夏の家族旅行はここ数年同じ所に行ってます。
東名富士川SAでお昼に桜えびのかき揚げ蕎麦食べて、道の駅朝霧高原で一休みして、山梨の石和温泉に宿泊。
今年は母が山梨県立美術館に行きたいというので、コレクション展を見てきました。
ミレーのコレクションで有名なんだそう。
羊飼いの絵と鶏に餌をやる絵が好き。
常設の後半はなぞなぞで現代アートの見方をマテリアルとか技法に注目させる展示が導入として面白いなーと思いました。
茅野恒雄の漆を使った作品が良かった。

夜は常宿で赤白ワインをちょっとずつ飲み、ご馳走と温泉三昧。

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翌日はチェックアウトぎりぎりまでまったりして、道の駅に寄って野菜なんかを物色しつつ富士川沿いに南下して帰宅しました。
タグ:美術館
posted by すずる at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) |