2012年07月05日

南極点のピアピア動画

多分、ニコ動っぽいもの、それも綺麗なジャイアン……じゃなくて、綺麗なニコ動というか、あり得る理想的なニコ動っぽいものの連作短編集。

全力で遊ぶ匿名の人々が集まることで、わりと身近な「面白そう!」があれよあれよという間に宇宙に届いてしまうという……なにこれ燃える。
こんなの、最高にわくわくします。

理系男萌えの私としましては、最初の話と最後の話に出てくる郁夫くんにちょう萌えました。同じ嗜好の方におすすめしたい。

 南極点のピアピア動画
 著者:野尻 抱介
 出版社:ハヤカワ文庫JA
 発売日:2012-02-23
 価格:¥ 651
 ISBN:4150310580

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2012年07月04日

小指の先の天使

神林長平は特別だ。
そりゃもう、扉ページから。

壜をたたき割れ
世界を開くとき
幽霊は消え去る


予言のような意味深な宣言から始まる連作短編集。
といっても、読んでいてこれらの短編が同軸の線上にあると気づいたのはだいぶ後だった。
特定の人物の自我が、思惟が、より大きな単位の世界、時間への考察へと軽々とはばたいちゃうこのダイナミックさ加減がですね……なんとも……かっこいい!
旧約聖書を思わせる「抱いて熱く」から、「意識は蒸発する」まで、いったいどれだけの時間が流れ世代が交代したのかと思うと、気が遠くなる。

そして読み終えた後、最初の扉に戻る。ああ。

たまたま今読んでる大森望の『21世紀SF1000』では

『順列都市』以後の人工現実SFを考える上でも避けて通れない一冊。


って書いてあった。なるほどなるほど……よし、今度は『順列都市』を読んでみよう。

 小指の先の天使
 著者:神林 長平
 出版社:ハヤカワ文庫JA
 発売日:2006-03
 価格:¥ 735
 ISBN:4150308411

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2012年06月19日

訃報

梅雨に入ったと思ったら台風が襲来なんて。

レイ・ブラッドベリの訃報のニュースを6日夜に目にして、最近買った『お菓子の髑髏』を読んでいたら、昨日は6/8に赤江瀑さんがお亡くなりになったというニュース。なんとなく訃報って続くなあ。

私が中学生くらいの頃、ブラッドベリって、オシャレなお姉さん世代が読んでるイメージで、そんなイメージに意味もなく反発して無理してディックとか読んでだめだSF分からないってなったという、どうでもいい記憶。

結局初めて読んだのは、20代半ばくらいだったかなあ。
『何かが道をやってくる』を読んで、これ大好き! ってなって、やっぱり読まず嫌いはダメ絶対。

赤江瀑もずっと前に、好きだと思うってお勧めされて、それ以来買い集めてはいたんだけど読んでなかったので、この機会にと『虚空のランチ』を出してきた。
 
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2012年05月22日

今日買った本と読んだ本

注文していた本が届いた。

『猿猴』 田中啓文 講談社文庫
『お菓子の髑髏 ブラッドベリ初期ミステリ短篇集』 レイ・ブラッドベリ ちくま文庫
『ブラス・クーバスの死後の回想』 マシャード・ジ・アシス 光文社古典新訳文庫

ついったーで見かけて面白そうかなーと思った本など。
あと、ミュジコフィリアの2、3巻。

それから、しょーじくんに『サターン・デッドヒート』を譲っていただきました。ありがとうございました!
やっと読める……!

読む方は、柴田元幸の『舶来文学 柴田商店』。
だいたい92年〜97年、著者30代後半〜40代前半に書かれたエッセイ、書評など。

活字は読みたいんだけど、あまり集中する気がなくて、興味をかきおこしてくれる何かをぼんやり待ちの姿勢でいるときに、本についてのエッセイをよく読みます。

面白げな本をメモしたり、気の利いた言い回しをメモしたり。

最良の瞬間には悲劇と喜劇が両立してしまうような自虐性


とか、分かりそうで分からなさそうで何かすごいこと言ってそうな。

自分が著者の年齢になったとき、どれほどの本を読んでいて、どれだけの文章が書けるかなあ、とふと考えたり。
ついったーとか見るとたくさん読んでる人がいっぱいいて、知らない作家の知らない作品を語ってる人がいっぱいいて、何年か前だったら自分があまりに無知に思えて焦燥でいっぱいだったけど、今はどうなのかな。

興味の赴くままに読むことは今でも大切にしているけど、選択する前の段階でこれは読まないと切り捨ててるジャンルがかなり増えたように感じます。

本でも漫画でも映画でも積み重ねるように消化していって、自分自身の経験も少しずつ層を重ねて視野は広がったような気もするんですが、結果的に世界を狭めているような……あっ、これが井の中のカワズってことか?

5年後、10年後の自分に「あの頃もっと読んでれば」って言われないように、それなりの分量は読みたいな、やっぱり……と思いました。

以下は読みたくなった本メモ。
『バーナム博物館』『マウスIIアウシュヴィッツを生きのびた父親の物語』『夢のなかの夢』『誰がドルンチナを連れ戻したか』『バード・アーティスト』「古代の遺物」(ジョン・クロウリー/『夜の姉妹団』収録)「同郷人会」(メルヴィン・ジュールズ・ビュキート/『いずれは死ぬ身』収録)

あとはジュリアン・バーンズとリチャード・パワーズ。

 舶来文学 柴田商店―国産品もあります
 著者:柴田 元幸
 出版社:新書館
 発売日:1997-12
 価格:¥ 1,890
 ISBN:4403210619

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2012年05月17日

最近読んだ本

うっかり炭酸を飲んだら、のどに沁みすぎたー。

新☆ハヤカワ・SF・シリーズはついていくぞーと意気込んで買っておいた『リヴァイアサン』。
シリーズが続くらしいと聞いて、長いのはちょっとしんどいと思って放ってたけど、読み始めたら久々の一気読みだった。面白かった。

機械が発達したクランカーと遺伝子操作が発達したダーウィニストの2つの文化が激突する第一次世界大戦……。
歴史改変と少年少女の大冒険でおなかいっぱいになるくらいわくわくした。

両親を暗殺されてストームウォーカーに乗って必死の逃避行を始める公子と、空を飛びたいばっかりに性別を偽って空軍に飛び込んじゃう女の子……うーん、おいしい。

そういえば、聖刻1092シリーズどこまで読んだかなー。久しぶりに読みたくなった。

あとは三津田信三の『六蠱の躯』と山本弘の『名被害者・一条(仮名)の事件簿』を読んだ。
私は好きデスヨ……。

 リヴァイアサン クジラと蒸気機関

 著者:スコット・ウエスターフェルド
 出版社:早川書房 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
 発売日:2011-12-07
 価格:¥ 1,680
 ISBN:415335001X

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