2018年01月16日

博物館はじめは京都で

今年の博物館始めは京都国立博物館でした。展示を見ながらつけてるメモ帳も新調。
特集は新春いぬづくし。
丹波清園寺縁起という三上山(大江山)の鬼退治の絵巻があって、麻呂子親王が犬と馬と一緒に鬼退治するっていう。犬のおでこに鏡がついている。地元にしっぺい太郎という犬と一緒に大猿を退治する民話があるので、なんとなく親近感…。なんか犬ってそういう、魔みたいなものを見抜く属性があるのかねー。
ところで、絵巻物を見ていたら、海外の方が皆さん絵巻を左から右に見て行くので、ああやっぱり横文字の方は自然とそういう見方になるんだなーと実感した。
京博の常設展示室は1室ごとに完結してるから、順路がかっちり決まってないんよね。
絵だけ見るにしても時系列が逆になって混乱しちゃうんじゃないかと気になってしまうけど、部分展示だし別にいいのか。

中世絵画室は、明兆の特集。南北朝〜室町時代初期の東福寺の画僧。白衣観音がとても良かった。色のない木、岩、水の流れ。水墨画を背景に、岩に肘をついた白衣観音の白。

近世絵画室は「仙人大集合」で、群仙図祭り。
雲谷等顔の石が羊になって走り出すやつが好き。マジカル!
鈴木松年の筆づかいもすごい。仙人画って水墨画とかで見る、軽やかでちょっと枯れてるような、体重がないようなイメージが強かったけど、これは勢いがあって、どっちかというと英雄を描いた画みたい。生命が溢れまくっている。

1階の仏像室は、ずっと御本尊然として中心にいた金剛寺の仏像がお寺にお戻りになって、安祥寺の五智如来像が並んでいた。
何年か前に金剛寺に行った時は修理中で中に入らなかったので、春の落慶法要のあとで、また河内長野のへんのお寺めぐりしよう。

狛犬特集で、湛慶のころころっとした狛犬を見た。
湛慶の仏像はいかめしい顔つきで、端正な印象を受けるんだけど、狛犬はかわいくて、なんか目が開いてない子犬みたいな狛犬もいて、可愛いの極み。

それから漆工室の超絶技巧を目の保養〜と思いつつ眺めて、閉館時間のアナウンスを聞いて出ました。

帰りは四条まで歩く途中のマールカフェに寄って軽く食べる。

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カフェ飯はちょっと贅沢だけど、なんか美術館や博物館に行くのは自分の中でハレの日なので、あまり日常っぽくない、カフェとかに寄りたがる傾向があるなー。

そういえば、この日は去年の1月に取得した博物館パスポートの使い納めでもありました。

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特別展6回分と常設がフリーパスのパスポートはとてもお得で、ここ数年愛用してたので、廃止になってしまうのは残念。
株主優待で国立博物館のプレミアムカードがもらえるとこの株を買おうかー?というのも検討したけど、リスクとはかりにかけて、今んとこ保留。
とりあえず今年は、普通にチケットを前売りとかで買って行こうと思います。
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2017年11月19日

和歌山県立博物館「道成寺と日高川」展

和歌山県立博物館の「道成寺と日高川」展に行って来た。
当初は会期が始まってすぐのミュージアムトークの日に行くつもりが、実家の方で外せない予定が入ってしまい、いつ行くかなあ、1日で道成寺とハシゴできるかなあと迷っていたところ、台風で講演会が延期になり、元々予定されていた関西文化の日の講演と二本立てになると知って、そんな贅沢な日ってないよと、いそいそと出かけた。
博物館に着いてまず1時間半、講演をみっちり聞いた後に40分くらい展示が見られるはずという完璧な時間配分。

展示室に入るなり、すらりとした千手観音像に吸い寄せられた。
本堂の北向観音の内部から発見され、修復復元された奈良時代の像。
それから今回新たに寺内から発見されたというこの千手観音像の手を合わせた仏手もあったけど、こちらもとてもすらりとした指先まで美しい手だった。
道成寺の仏像がいろいろあり、その中でも頭部が鳥?の迦楼羅立像には驚かされた。

道成寺縁起の大体の話は知っていたけど、実際に縁起を見てみたらなんか登場人物が個性的な、道成寺の僧とかけっこう憎々しい顔つきをしていて、男が追われて逃げ込んできたのに、あまり深刻じゃないような…。
女性の顔、上半身、全身と異形に変身していくのが印象に残った。

展示を見ていて浮かび上がってきた、熊野参詣道の切目王子など、熊野詣した人に害を及ぼす何か道成寺縁起の下地になりそうな話がとても興味深く思った。
熊野の参詣曼荼羅とか載ってるかな、熊野三山展の図録を読み返してみよ。

講演会1は「道成寺縁起と流域の宗教文化」。
道成寺の文献資料はほとんどないそうで、わからないことが多いけれど、その地域の歴史から、道成寺縁起を逆照射していくとおっしゃっていて、そうそのスタンスが魅力で和歌山県博に通っちゃうんだよな〜。

北向千手観音から発見された千手観音は顔がなかったところから復元されたそうで、元々正面にウロがある材で、背面側に当初材が多いそう。
胴がくびれて腰から下が細くて、他の奈良時代の多臂観音像との比較がわかりやすかった。
都の南の端を守る鎮護のお寺という姿が語られ、そしておよそ150年で御本尊が交代していることから、おそらく地震による破壊があり、新しく御本尊が造られた10世紀のことが講演によって次々と明らかにされていって、大興奮の時間だった。

あと日高川流域に熊野神が勧請されたこと。熊野速玉大社の家津御子大神像が神像としては一般的でない跪坐(正座)をしていること、しっかり見ていたのに気づいてなかった。

講演会2は「道成寺縁起の謎をさぐる」。
道成寺縁起を「日本無双の縁起」といった足利義昭の略歴から始まり、縁起の人物の多彩な表情を見ていって、その顔を手がかりに、描いたのは南都絵所の琳賢か?として、義昭の話は少し遠回しかと思ってたけど、講演の最後に至った場面に、ああそれで義昭の経歴が必要で、こういう構成だったのかーと膝を打った。
素晴らしい講演でした。

講演のあと、急いでもう一度ぐるぐるまわった。
すらりとした千手観音の後ろ姿を名残惜しく見て、仏手を見て、熊野速玉大社の家津御子大神を見て、熊野権現本寺仏像見て、江戸時代の縁起もばばばっと見比べて、頭がはちきれそうになって帰宅。
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2017年11月18日

関西文化の日は神戸で

ところで、このブログを書く時に読み手の存在をあまり想定していなかった。自分と、たぶん惰性で見にきてくれてる古い友達はいると思う。
本や漫画や映画なんかの感想を書く時は、それをまだ読んでない友達に紹介するように書こう、とはなんとなく思っていた。
でもけっこう博物館とか行くようになって、自分の知識もそれに応じて蓄積してくると、この架空のお友達の知識レベルをどう設定したらいいんだろう。
自分のためにこういうものを見て、こう感じたとブログにメモしておきたいことがあって、その時に自分は分かってる前提を、どのくらい説明した方がいいんだろうか?というのは、実はわりと頻繁に悩んでいる。

興味ない友達ならナナメ読みしてくれるだろうけど、検索で飛んできた人が読むとしたら、自分が見たものに対して、自分の責任で書く文章に対してなるべく誠実でありたい、とは思っているんだよー。
でもあまり丁寧に説明したら、気軽に書ける日常ブログじゃなくなってしまう。

というのを、関西文化の日に出かけたと書こうとして、まず関西文化の日とは何かから説明した方がいいのか?と迷いつつ考えた。

毎年11月にある関西文化の日は、関西の多くの美術館、博物館、資料館などが無料で見られる嬉しいイベント(ただし全てが無料になるわけじゃない)
万博公園に行ってみんぱくに入るのが定番だったけど、今年は今まで足を運ぶ機会がなかったとこに行ってみることにした。

まず向かったのは神戸ファッション美術館。阪急民なので梅田で阪神に乗り換えて、魚崎で初めての六甲ライナー。「宮脇綾子 美しいアプリケ」展。

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シャケとか野菜とか、日常の、主に台所で見られるものが題材になっている。
元々の布の素材感や柄を残したまま新しい形になっているのが面白い。いかにもハレの日っぽい派手な柄の伊勢海老とか。あとコーヒーを濾した布を使ったスルメのいい色とか。
それから題材の面白さ。串にさした魚とか、刺身を取った後の骨が見えてるカレイとか。
で、アプリケだし平面だし布の色柄が残っているので、デフォルメではあるんだけど、フォルムとか質感が妙にリアルに感じる。玉ねぎから芽が伸びた感じ、冬瓜のわたの感じ。もう何年も家で料理してきた経験が、これはリアルだと言っている。
対象物をまずよく観察すること、それを布のどの部分をどう使ったら再現できるというイメージが優れてるんだろうなあ。

常設は「ファウンデーション ドレスの内側」特集。ドレスのあのフォルムを作るために、内側に着るものの歴史。これも見ていて楽しかった。

昼食をとって、六甲ライナー住吉駅まで行ってJR乗り換え。
次は横尾忠則現代美術館へ。灘駅から美術館への上り坂に久しぶりに神戸を実感した。今年の台風被害で改修工事が入り、休館していたのが再開したばかりの「横尾忠則 HANGA JUNGLE」展。

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瀬戸内国際芸術祭で豊島横尾館に行ったのでまとまった作品を見るのは一応2回目ではあるけど、好きな方には失礼だがどういう感想を抱いたらいいのかよくわからないまま見た。
同じ文脈での色の組み合わせとか違いによる印象の違いを見たらいいのか?
カラフルでなんとなくオシャレって思ったらいいのか?

結局私は平凡な感性なのだよ…と思いつつ、次はバスで新神戸駅方面に移動して、竹中大工道具館へ。

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「千年の甍」展。藁葺、茅葺、檜皮葺、杮葺、屋根には修繕が要ることはなんとなく認識してたけど、瓦ってなんとなく不変に思ってた。そっか古建築の修復には瓦職人さんも必須だよな。
現代において「実際に葺くことができる古代瓦」を復元する方法や、古代と現代の葺き方の具体的な違いなど、ここならではの展示だった。

関西文化の日を堪能した後は、せっかく神戸に来たので、元町方面に移動する。
地下鉄の駅から歩いて行く途中、兵庫県公館の門が開いてたので中に入ってみることにした。

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毎週土曜日に一般開放されているらしい。
明治35年竣工の兵庫県本庁舎で空襲で焼けて復旧されて、今は迎賓館と県政資料館として使われているそう。
最初の建物の設計は山口半六。といえば、金沢の四高記念館に、近代文学館が入ってることもあって行ったなー美しい廊下が印象的だった、と模型を見ながら思い出した。
当初あった中庭は、3階に復元されて屋上庭園のようになっていた。屋根の形が、当初の形を復元した部分と復旧時の部分で違うこととかガイドの方に教えていただいた。

せっかく神戸に来たので、おやつは少し並んでモンプリュでオプティミスト。お酒つよめのラムレーズン。

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ここのケーキは大人味で、苦いは美味しいと初めて知ったのもここだったと思う。神戸は色々ケーキが美味しいとこあると思うんだけど、最初に入ったここで十分満足してしまってなかなか他に行かない。
おみやげも買ってセンタープラザをうろうろして帰宅。
タグ:美術館
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2017年11月17日

大津と京都で博物館

秋、京都国立博物館では「国宝」展をやっていた。
会期は4期に分かれて、展示替えが多い。自分のコヅカイと余暇を考えると行けるのは1回……というわけで、事前に出陳リストを見ていつ行くか念入りに検討し、4期の、夜間開館のある金曜に行くことに決めた。

で、京都に行くんならと、同じ日に大津も行ってきた。
大阪駅からJRで大津京まで普通に切符を買うと、片道970円。これが金券ショップで大阪ー京都間の昼特切符を買っていくと、380円+240円で行ける。
電車に乗る時はこういう地味な節約をしてるんだけど、とうとう昼特が来年9月発売終了になるので、再来年以降は京都より東はどうやって行くことになるかなーと電車に乗りながら薄ぼんやり考えていた。

「大津の都と白鳳寺院」展。
天智天皇の大津京の特別展と聞いたら、飛鳥好きとしては行かざるをえない。
見てて思ったんだけど、ここの展示はすごく繋がりがわかりやすい。遷都前の大津の様子がわかる遺跡が紹介され、同時期に都が置かれた飛鳥宮、難波宮が紹介され、大津遷都があって、誰もが知ってる壬申の乱へと、考古資料から時代を描き出していく。で、最後は天智天皇の血を引く桓武天皇が大津に建てた梵釈寺の話で終わる。
地域の歴史を日本史に結びつけて、興味が湧いて来るような導入がうまいというか。
この展示をここら辺の子が見たら、日本史が一気に身近に感じられるんじゃないかなー。
あと相変わらずキャプションのキャッチが面白い。誕生釈迦仏の並びも、ついつい食いつきたくなるんよな。

天智天皇発願の崇福寺。そのお寺の名前は今回やっと認識したけど、今はもうないそのお寺の旧仏が、園城寺の頭身が低い重文十一面観音だった(これは見たことあった)と知って、そうだったんだーとか。
瓦、金銅仏、塼仏、塑像断片などとにかく見応えがあった。
雪野寺跡の塑像の童子の頭部ってほんとに白鳳?と思うくらいリアルな造形で驚くけど、塑像片てすごいいっぱい見つかってるんだなーとか。御所市の二光寺廃寺と名張の夏見廃寺出土の塼仏がいっぱいあって、同型の塼仏があるというから地図で位置関係を見たり、西宮の黒川古文化研究所ってけっこう塼仏持ってるんだなーなんか興味ある展覧会の機会があったら行ってみようと思ったり。
橘寺の塼仏が美しくて、一気に飛鳥に気持ちがいってしまった。飛鳥行きたい。
石山寺の観音さんは痛々しくて見るとつらい。
妙伝寺の如意輪観音さんにも、阪大の金銅仏展以来の再会。ほぼ独り占めで、正直、この日京博でお会いしててもおかしくないよなーと思いつつじっくり拝見した。
考えてみれば今回見た資料はけっこう奈良国立博物館の2015年夏の「白鳳」展で見ているはずなんだけど、理解は今回の展示でより深まったと思う。ていうかこの知識を持ってもう1回「白鳳」展行きたいわ〜。

京阪別所駅から乗り換えつつ東山駅に行き、少し歩いて細見美術館へ。「末法」展。
カフェは何度か使ったことあるけど、実は中に入るの初めてだった。照明暗い。
末法の世に生まれた芸術をただその美によって鑑賞する。
心掴まれる美しさのものがいくつかあって、興福寺伝来井上馨旧蔵の弥勒菩薩とか、手のひらサイズの如意輪観音とか、工芸の極みみたいな光背とか…こりゃ快慶とかそういうクラスのお像を飾ってないと嘘でしょみたいな…魂抜かれそうになった。
頭部に牛頭がついてる牛頭天王坐像とかどこ伝来なんだろうなー。
あと意外に蔵王権現祭りでもあった。
それから応挙の驟雨江村図が見られたのが嬉しかったのと、金峰山伝来の優填王像のポーズが、あっこれ奈良博の走り大黒さん!というのが印象に残った。
地下のカフェで国宝展に臨む前の腹ごしらえをして、バスで移動する。座れたのでよかったけど、東大路通を南下する路線はひどく混んでいたので、おけいはんまで歩いた方がよかったかなーともちょっと思った。いやでも体力温存したかったのでまあよいのだ。

京都国立博物館「国宝」。入館の待ち時間はなかったが、中はほどほどに混んでいた。3階からまわる。
まあ何年かこつこつ博物館、美術館巡りしてると、けっこう見たことあるというものも多く、桜ヶ丘銅鐸を見ては結婚前に神戸市立博物館にデートで行ったなーとか、荒神谷遺跡はほんと衝撃的だったなーとか(最寄りの荘原駅で記念に取った乗車証明をまだ財布に入れてる)、福岡の新・奴国展ほんっとすごかったなーとか、一つ一つ見ては思い出が蘇ってくるって感じだった。
崇福寺の舎利容器がここで見られたのは、大津とハシゴしてよかったことだった。

4期にした決め手は唐招提寺の金亀舎利塔、大井戸喜左衛門、小野道風だったので、これらは特に丁寧に見てきた。
1階の仏像室には仁和寺の薬師如来がいらしてた。トーハクの仁和寺展にもお出ましになるらしいけど、多分日程が合わないので、今回はまたとない機会ということでここぞとばかりに間近で拝見してきた。素晴らしい檀像。

国宝ばかりが並んでいて、それなりに見ごたえはあるんだけど、しかしやっぱり展示にもうちょっと文脈がないと、展覧会としての面白みには欠けるかなーと贅沢なことを思いつつ帰宅。
京都は普段から常設が凄すぎるんだよな。
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2017年10月31日

長沢芦雪展

この前フェリーで隣り合った方とおしゃべりしてて、バスで大阪から名古屋に最安値なら1000円台で行けると聞いて、へーそりゃ安いっすね!とそれが頭に残っていたのは、名古屋の愛知県美術館でやってる長沢芦雪展に行くかどうか迷っていたからだった。

2016年に和歌山で「蘆雪溌剌」展を見たし、今回目玉作品を出品してる無量寺の応挙芦雪館にはいつか直接行けばいいと思っていたけど、ネットで調べたら日によっては往復3000円くらいで名古屋に行ける。それなら滋賀あたりに行くのとあんまり変わらない。なら行くよねー、とバスを予約した。

自分の日記を遡ってみたら、芦雪の名前を認識したのは愛知県美術館の応挙展が最初だったようなので、ここに戻ってくるのも必然といえるかもしれない。

名古屋駅に着いて味仙の台湾ラーメンを食べてさっそく地下鉄移動。
帰りのバスは5時間後。滞在時間のすべてを芦雪に使える。単眼鏡も持ってきた。
結果、やっぱり行ってよかった。
滝川を描く大胆な線とか、竹に朝顔のつるの見事な構成とか。もちろん虎かわいい。それから猿の孤独。
静岡の「アニマルワールド」展で見ていいなーと思っていた絵も再び見ることができた。

それで、師匠の応挙とテーマが同じ絵を比較できるように並べられていたけど、改めて私は応挙が飛び抜けて好きだなーと確認した。いやもう気の遠くなるような細密な線とか、匂い立つような牡丹の色合いとかほんともう。
またどこかで応挙の大きな展覧会があるときは、どこであっても必ず行こう。

見ていて、なんというか、画家が「この白い面に好きに描いてよい」と与えられたときに、何を描くのかっていうことを考えていた。自由というか。
それから、芦雪がもし70、80まで生きていたら、どういう境地にいったのかな〜ということも。だって晩年の作品見ても、まだ全然到達点って感じしないもんね。

3時間くらいいて、図録と来年のカレンダーを買って出る。

そういえば常設も見たんだけど、木村定三コレクションから発見されたという高麗の鏡架がすごかった。素晴らしい細工で、鉄地金銀象嵌という技法だそう。

名古屋駅に戻り、とりあえず赤福に入ってぜんざいを食べて、バスで3時間かけて帰る前の腹ごしらえ。
高島屋の地下でスイートオブオレゴンのチーズケーキをお土産に買って帰宅。
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