2017年01月17日

2016年に行った美術館・博物館メモ

この2016年にどうこうしたまとめをブログに書いておかないと、なんとなく新年の日記が書き始められないなーとか言ってるうちに1月も半分過ぎてしまった。

2016年に行った博物館、美術館は21でした。あまり行けなかった気がしてたけど、例年通りだった。(上半期のまとめはこちら→2016年前半に見た博物館・美術館

夏は18切符を使って、前から行ってみたいと思っていた常滑のライブミュージアムと岡山のBIZEN中南米美術館に行きました。
常滑は焼き物の街歩き込みで楽しかった。
BIZEN中南米美術館は東京のインターメディアテクで収蔵品を見て、1回行ってみたかったんだけど、開館日が限られてるのでなかなか行けなかった。
夏休みってこともあって動物特集。展示は多くはないなと感じたけど、写真を撮ったりゆったり見てたら案外時間がかかったので、ちょうどいいのかもな。

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この日ハシゴした岡山県立博物館の「カミとほとけの姿」は、明王寺の観音菩薩像の乳首がとても印象に残っている。それから真庭市木山神社の鬼神がおなか丸くて可愛かったのと、勇山寺の不動明王脇侍の二童子像がすごく女性的?な立ち姿だった。
岡山南部は平安後期の毘沙門天像が多いらしい。それから吉備津神社に行道面や来迎図が伝わってるというのも覚えた。

奈良博の夏の忍性展はほんと素晴らしくて、終わり頃に1回しか行かなかったのを後悔した。前期に行っておけば2回は行けたのに。
忍性展でよかったこと
・極楽寺から忍性菩薩坐像、釈迦如来、十大弟子がいらしてた
・平安と鎌倉の文殊菩薩騎獅像が並んでて比較できた
・文殊信仰の様子が少し分かった
・行基菩薩行状絵伝のパネル説明がめちゃわかりやすかった
・舎利容器祭りは3つの五輪塔の納置品の展示でクライマックス

秋はMDで岐阜に行ったついで(というか博物館に行くついでがあったのでMD参加したというか)で岐阜県博物館へ。駅からバス利用したけど、駅からもバス停で降りてからも茫然とするくらい遠かった…。
でも、これまで京都、トーハクと行った円空展では見たことがない(多分)個人蔵の像が見られて、より市井の信仰に近い像というか…それから木片からまさに仏が現れ出るといった像が見られて、行って良かったです。

秋はあまり出歩かなかったけど、和歌山の「蘆雪溌剌」、京博の若冲特集と私にしては珍しく、絵を見ました。
串本の無量寺の応挙蘆雪館はいつか行きたい。

2016年は自分の中ではあまり博物館に行けなかったなーと不完全燃焼な気持ちもあった。
展覧会にかなり行かれてる人があちこち行ってるのを見てると、たくさん見ることが全てのものさしになるわけじゃないけど、たくさん見ることで言えることもあるから、うらやましくはある。
読書とかでもたくさん読んでる人に対して同じことを考えてしまうけど。
それほどたくさんは行ってない自分は、だったらせっかく観覧する機会には、せめて精一杯丁寧に見ないとなーと思った。

以下は行った場所メモ
1/10 「鉄斎と蓮月」 鉄斎美術館
1/16 「大湖北展」 安土城考古博物館
1/31 秋野不矩美術館
3/10 「獅子と狛犬」 京都国立博物館
3/12 「伊豆山神社の歴史と美術」 奈良国立博物館
4/27 「水 神秘のかたち」 龍谷ミュージアム
4/27 「禅」 京都国立博物館
4/28 「夷酋列像」 国立民族学博物館
5/2 ふくやま草戸千軒ミュージアム
5/2 「武田五一」 ふくやま美術館
5/21 「国宝信貴山縁起絵巻」 奈良国立博物館
6/30 「御出現!春日大社の神獣展」 春日大社景雲殿
6/30 「和紙 近代和紙の誕生」 奈良国立博物館
8/7 常滑INAXライブミュージアム
8/13 「立体妖怪図鑑」 兵庫県立歴史博物館
9/10 「カミとほとけの姿」 岡山県立博物館
9/10 BIZEN中南米美術館
9/15 「忍性」 奈良国立博物館
10/2 「東海地方の円空仏」 岐阜県博物館
11/18 「蘆雪溌剌」 和歌山県立博物館
12/17 「特集陳列伊藤若冲」 京都国立博物館
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2016年08月07日

常滑さんぽとライブミュージアム

タイルに興味を持ったきっかけは、新婚旅行の時に見たスペインのタイルだと思う。ガウディのグエル公園。
それで、大阪のLIXILギャラリーに何度か企画展を見に行ってて、常滑にライブミュージアムがあるというのを知り、いつか行ってみたいと思っていた。
動機はもう一つあって、LIXIL出版て建築もだけど民俗系とか面白そうな、手元に置きたいような本をいろいろ出してて、特に欲しいのは品切れなんだけど、本元のギャラリーショップに行けばちょっと古いのも現物見れたりしない?並んでたりしない?という気持ちがあった。

で、夏に家族旅行のために帰省した時に、常滑まで出かけてきた。実家からはJRと名鉄乗り継ぎで2時間半くらい。
ライブミュージアムまではバスも出ているようだが、せっかくなのでingressの Welcome to Tokoname!! ミッションをオファーして、やきもの散歩道をぶらぶらしながら行くことにした。
常滑駅スタート。

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信楽は狸が出迎えてくれたけど、常滑は招き猫だった。

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この手作り感嫌いじゃない。

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歩いていくと焼き物の町ならではの煙突のある釜が見えて、気分も盛り上がってくる。
あとなんか土管が多かった。
けっこう入り組んだ迷路のような道をのぼったりまわったり、趣のある町並みで、いい散歩道だった。
瀬戸内の島に雰囲気が似てる気がした。

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登釜はでかかった。たぶんミドコロは他にもあるんだけど、真夏のことであまり立ち寄る余裕はなかった。

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神社の狛犬も当然焼き物。

そうこうしているうちに、ライブミュージアムにたどり着いた。

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お昼はちょっと奮発。

ミュージアムの展示の方は、フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルの壁にレンガを希望したことから常滑に帝国ホテル煉瓦製作所ができて、それが後のINAX-LIXILであるっていう歴史もわかった。
焼き物を温度別に、素材や技術の視点から並べて見るという展示が面白かった。七宝の隣に経筒。
岩手の鍛冶神図、三宝荒神がふいごの上に立ってる図を知ったのも良かったなー。
タイルも漫喫したけど、あとは美しい染付便器が印象に残った。

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還情園池紋製とか、美しい。あと織部の便器!
1891年の濃尾大震災でいろいろ壊れたとこから需要ができたのと、大正初期に衛生観念の向上から吸水性のない磁器製が主流になったとか勉強になりました。
近代建築巡りをしても、当時の便器がそのまま残ってるってとこはめったにないというか見たことないし、貴重なものが見られました。

……物販には本は全然なかった。

ミュージアムを出て、ミッションがてら海沿いを歩き、常滑駅でゴール。

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散歩とミュージアムは漫喫したけど、他の見るところや肝心の常滑焼のお店は全く見なかったので、また改めて遊びに行きたい。
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2016年07月10日

2016年前半に見た博物館・美術館

今年の博物館・美術館始めは、初詣で行った清荒神にある鉄斎美術館でした。
「鉄斎と蓮月」という企画展で、30代の鉄斎の画と70〜80代の蓮月の合作とか。桃花図と扇子が簀みたいなのに飾られてるのがよかった。鐵と月の字がいい。字なんだけど、人を表現している。

あと1月に仕事で実家に帰った時に、両親と秋野不矩美術館へ。美術館建築の特集なんか組まれると取り上げられたりする建物で、靴を脱いで裸足になって、足の裏から伝わる感覚が変化するのを感じながら鑑賞というのが面白かったです。

印象的だったのは、みんぱくの江戸時代のアイヌの英雄を描いた「夷酋列像」展。
ブザンソン所蔵のは写真だったけど、みんぱく所蔵のがじっくり見られた。
どうして惹かれるのかと思ってたら、「「異人」であると同時に味方の「功臣」である」って書いてあって腑に落ちた。「異様で威容」っていうのも展示場に書いてあったけど、まさにそれ。

それから3月に京博で狛犬の特集陳列を見て、6月に春日大社の初公開の狛犬を見てきました。
春日大社の狛犬は獅子も狛犬も金身。毛の色は緑と青。
第二殿の狛犬が、お社の方を見上げるような姿勢でかわいかった。どの方向から見ても造形に隙がなくかわいい。
京博で見た高山寺蔵の湛慶の?狛犬が小型で犬っころみたいでかわいーと思ったけど、それに似た印象があった。
本殿の狛犬が頭の横側に毛の表現がよく残ってるせいか、春日大社の狛犬の絵は、どれもなんか頭頂部が禿げてるような感じになっていた……。これから春日大社の出てくる絵を見たら、狛犬をよく見よう。

龍谷ミュージアムで見た「水 神秘のかたち」展も良かった。
へーこんな造形のものがあるんだ…と驚かされるような展示。
雨乞いとか、水って生命に直結する分祭祀も切実で、だからけっこうバラエティ豊かになったのかなーみたいなことを考えた。
ここで八尾の跡部遺跡の流水文銅鐸ととうとう対面。個人的に思い出深いのは、まだ静岡に住んでた頃、これ見たさにわざわざ八尾の資料館に行ったけど貸出中で、膝から崩れ落ちたことがあったから…。

京博の禅展は、祖師像とかはそれほど…という感じだったけど、鹿王院の十大弟子像がすごく良かった。表情といい、衣の表現といい、色といい。
テレビで見たことある萬福寺の羅怙羅像が。尊者のお腹の中から仏の顔がのぞいているという、やっぱ強烈な感じ。
あとは奈良から走り大黒さんが来られてて、京博のあのちょっと暗いとこで展示されてるとイケメン度がアップしてますなあ、とかそんなことを考えました。
天龍寺の本尊を担当したことで、禅宗寺院は院派仏師が優位に立ったという知識を得た。
地元浜松の方広寺から立派な仏像がいらしてて、へーこんなすごい仏像があるお寺があるんだ!と思ったら、奥山半僧坊のことだった。あーそれ遠足で山のぼったとこだ。
昔は寺も仏像も全然興味がなかったのに、今こうなってるとはな〜〜。

それから5月のGWに岡山、尾道に旅行に行った際に、福山に寄って草戸千軒ミュージアムと美術館を見ました。
ここの展示で天刑星の字が書かれたまじないの木札のとこに、参考として写真が展示されてた国宝の辟邪絵を、奈良博の信貴山縁起絵巻展で見られた。
実際に地方で信仰されてた証拠を見るのと、同じ時代にそれが絵に描かれたのを見るの、こういう風に繋がっていくのがいいよな〜と思う。
尾道では浄土寺の御開帳もよかった。

図録は龍谷の「水」と、あと去年国東でお願いしたのが届いたのと、高知のいざなぎ流の特別展の図録を通販で購入したので、おいおい読みます。

1/10 「鉄斎と蓮月」 鉄斎美術館
1/31 秋野不矩美術館
3/10 「獅子と狛犬」 京都国立博物館
3/12 「伊豆山神社の歴史と美術」 奈良国立博物館
4/27 「水 神秘のかたち」 龍谷ミュージアム
4/27 「禅」 京都国立博物館
4/28 「夷酋列像」 国立民族学博物館
5/2 ふくやま草戸千軒ミュージアム
5/2 「武田五一」 ふくやま美術館
5/21 「国宝 信貴山縁起絵巻」 奈良国立博物館
6/30 「御出現!春日大社の神獣展」 春日大社景雲殿
6/30 「和紙 近代和紙の誕生」 奈良国立博物館

posted by すずる at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館

2016年01月23日

見たい特別展メモ(2016年春)

自分用メモ

2/6〜3/14 特別陳列 伊豆山神社の歴史と美術 奈良国立博物館
〜3/13 特集陳列獅子と狛犬 京都国立博物館
2/6〜3/21 須磨の歴史と文化展 神戸市立博物館
2/27〜3/31 表現された神と仏 安土城考古博物館
2/6〜4/10 春画展 細見美術館
2/25〜5/10 夷酋列像 国立民族学博物館
3/1〜5/15 日本のかざり MIHO
4/9〜5/22 国宝信貴山縁起絵巻 奈良国立博物館
4/12〜5/22 禅 京都国立博物館
4/9〜5/29 水 神秘のかたち 龍谷ミュージアム

〜3/31 書寫山圓教寺特別公開
5/1〜6/19、9/18〜11/20 尾道浄土寺御開帳 

・2月下旬〜3月初めに先に奈良国立博物館へ行って年間パスポートを買うこと
・奈良に行った時に余裕があったら天理参考館へ行く
・須磨展のついでに須磨寺御開帳行けたら(2/18〜2/24)
・安土とMIHOはレンタカーでまわれるかも?
・京都文化博物館の実相院展は余裕があったら(2/20〜4/17) 龍谷と禅展とハシゴとか
・春画は見たいけど混んでたらやだな

今年は瀬戸内国際芸術祭の年なので、たぶん夏は例年通り行くけど秋にも行けそうだったらパスポート買ってまわりたい。前売り券は3/19までなのでそれまでに決める。
いつもは高速バスで高松に行くけど、今年の夏は姫路からフェリーで小豆島に行くかなー、であと直島で1泊できたら。
posted by すずる at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館

2015年12月25日

今年見たものまとめ

今年は春日大社と下鴨神社の式年遷宮、善光寺と戸隠神社の御開帳と、◯年に一度という機会にご縁があって行くことができました。
長野では善光寺から戸隠神社、別所温泉とまわったけどほんとよかった…。
旅行はあと夏に高松、岡山、秋に九州で福岡から大分に周って国東半島巡りもよかった。国東半島は1回目はバスツアーで周って今回2回目でしたが、全然周りきれた気がしません。来年開創1300年祭があるのかな? まだ何があるか分からないですけど内容によってはまた行きたい。

見る方は、夏以降焼き物をきっかけにちょっと意識して茶道具を見ていました。秋の孤篷庵特別公開がほんとよかったです。

仏像はみちのくの仏像から人吉、球磨の仏像まで見たけど、そろそろ本とか読んでこう…もう一歩踏み出したい、どこかに。

行きたかった特別展にいくつか行けませんでした。予算は限られてるので、やはり交通費がだんだんネックになってくる。
来年は和歌山県立博物館の友の会に入ろうかなと迷い中。

以下は今年行った博物館、美術館等のメモです。

1/30 インターメディアテク
1/31 みちのくの仏像 東京国立博物館
3/21 竹内栖鳳展 姫路市立美術館
4/9 平安古経展 奈良国立博物館
4/25 皆川亮二原画展 湯前まんが美術館
4/29 善光寺史料館
4/30 いのりのかたち 長野県信濃美術館
5/1 信仰のみち 長野市立博物館
8/2 白鳳 奈良国立博物館
8/7 仏教東漸 京都国立博物館
8/12 備前陶芸美術館
8/29 怪奇水族園 須磨海浜水族園
9/5 富士山ー信仰と芸術ー 静岡県立美術館
10/3 野村得庵 野村美術館
Baron住友春翠 泉屋博古館
11/3 比叡山展 大津市歴史博物館
11/7 大阪の修験と西方浄土 神峯・葛城山と日想観の山寺 高槻しろあと歴史館
11/9 竜王山をめぐる信仰と人々 茨木市立文化財史料館
11/14 人のかたちの埴輪はなぜ創られたのか 橿原考古学研究所附属博物館
11/15 新発見の高麗青磁 東洋陶磁美術館
11/19 ほとけの里と相良の名宝ー人吉球磨の歴史と美 熊本県立美術館
新・奴国展 福岡市立博物館
11/20 黒川院調査と山岳宗教 甘木歴史資料館
藤田美術館の至宝 福岡市立美術館
11/22 大分県立歴史博物館
11/23 仏と神と鬼が集う前夜祭 六郷満山霊場の寺宝展 国東市歴史体験学習館
12/4 金銅仏きらきらし 大阪大学博物館
posted by すずる at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館