2015年09月23日

怪奇水族園@すますい

まだ8月の話。
須磨の水族館で妖怪がテーマの特別展をやってると聞いて行ってきました。
まずは普通に水槽鑑賞。擬態してる魚とか夜行性の魚とかテーマがあってけっこう面白い。水槽の奥の壁が手描きっぽいのもレトロな雰囲気があっていい感じ。
本館、ペンギンと楽しんで、特別展の会場へ。

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入ってみるとお化け屋敷の雰囲気でまずは河童とご対面。
その他に展示は妖怪を紹介するパネル、生物、標本などがあって、見世物っぽさと本物が入り混じっている感じ。

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人魚のミイラと

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足多すぎるタコとか。
この何でもあり感は面白い。
博物図譜ってけっこう興味があるので、生物と組み合わせて展示ができるのは水族館ならではだから面白かった。

あと、妖怪を紹介するパネルが数も多いし読み応えがあって、照明が暗かったので読みづらかったけどけっこう夢中になって読んでしまった。

展示を楽しんだ後は、道を挟んで向かいにあるスペイン料理屋でお昼。

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パエリアはかなり具だくさんで満足。

JRで帰る途中、新長田駅に寄って鉄人28号を見てきた。

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電車からも見えるんだけど、近づいてみるとほんとにいる…!って盛り上がる。

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2015年08月08日

「白鳳」と「仏教東漸」

8/2に奈良国立博物館の「白鳳」展を見てきました。
白鳳っていうと飛鳥と奈良の間というふんわりした印象。
まずは古代寺院の瓦、それから白鳳仏…仏像、金銅仏や塼仏、押出仏など。

古代の瓦っていうと、何年か前に1人で山辺の道を歩いてた時、大神神社の近くで話しかけられた瓦好きのお姉さんを思い出す。
今まで博物館で瓦を見ても、瓦だな…くらいしか思わなかったけど、瓦当文様の中でも大津のサソリ文とか、八島廃寺の蓮華文鬼瓦…蓮華の花の文様の周りに4つの人面があるものとか、初めて見た。
〜寺式の瓦とか、今までになくわかりやすくて理解が進んだかも。

仏像はほんと豪華で、あと配置か照明の具合か分からないけど素晴らしくて、博物館で仏像見るならやっぱ奈良が日本一だなとしみじみ思った。
薬師寺の東院堂の聖観世音菩薩がいらしてて、うわあすごいなと思ってたら、修理中の東塔の水煙があって、特別拝観の時に行けなかったからぐるぐる回って拝見してありがてえありがてえと思ってたら、金堂の月光菩薩が!!

これほんとびっくりしました。まさか、と思った。もちろん薬師寺の金堂で何度か拝んだことありますが、光背がないせいか全然見え方が違う。腰もだけど、背中のライン!
この月光菩薩がただ1人でおられる一室で、この特別展を理解したと思った。

あと法隆寺はなんかあの飛天とか法隆寺顔が癖になってくるなあ。
夢違観音様に間近でお参り。それから伝橘夫人念持仏の阿弥陀三尊が!三尊もだけど、光背というか後ろの屏風?と台座の蓮池と厨子と別々に展示されていて、この細工が素晴らしかった。

他にも深大寺の釈迦如来倚像とか鰐淵寺の観音菩薩立像とか…豪華だったー。
あと鶴林寺は一回行ってみないとなあ…加古川らへんは色々見たいものがある。

図録を買ってきたので読んで、もう1回見に行きたい。

それから昨日7日、陶器まつりで五条に行ったので、ついでに京都国立博物館に行ってきました。
特別展観「仏教東漸」。
請来目録とか、灌頂歴名とか、日本の仏教の始まりを目の当たりにした感じ。
親鸞の筆は初めて見たけど、一字ずつ力と勢いがある。法然上人絵伝はびっくりするくらい能筆だった。
知恩院の来迎図、早来迎。角度のついた構図、山に桜、金色の仏身。

平常展では宝誌和尚立像はやっぱ異様だな〜というのと、ヒッチハイカーみたいな武人俑があったのと、唐の三彩明器の中でも駱駝とか人面?鬼面?に獣身の鎮墓獣とか面白かった。
ツレを待たせてたので2階はざっとだったけど、海北友松と応挙の雲龍図、それから山楽の龍虎図良かった。

そんなこんなで今年は夏休み始まりました。
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2015年04月12日

春日大社特別公開と「平安古経展」

今年は春日大社が20年に1度の式年造替で、本殿の特別公開をしていると聞いて行ってきました。
中元万燈籠のとき、回廊の特別参拝は入ったことがありますけどあれってどこ歩いてたのかな、暗かったのもあって今回いただいてきた大宮特別参拝マップを見てもよく覚えてない。

御本殿の神様方が、式年造替で仮御殿に遷られてる間のみ、内院への参入が許されるのだそうです。
それから今回は、本殿の後ろ側にあるお社も特別参拝ってことで、リーフレットを読んだら明治維新以来初めての公開なんだそうです。それで、第一殿と第二殿の間にある磐座も公開。
こんな機会めったにないので隅々までお参りしてきました。
お遷りになってると分かってても、内院は緊張。

春日大社の御本殿の建物自体は、式年遷宮で他の神社に払い下げられたものがあちこちにあるので、何回か見たことありますが、階段のサイドのところの文様が黒地に白であまり神社とかで見たことない感じの文様で、こんなんだったっけと思ったり。
磐座は、白い漆喰で塗られていて、磐座って聞いて想像するものとはぜんぜん違っていました。
こんどどっかの博物館で春日大社の古図を見たらよく見てみよう。

微々たるもんですが、檜皮を奉納してきました。
行ってよかった。

帰りに奈良国立博物館で「平安古経展」を見てきました。
お経は1字1字はっきりくっきり、それもけっこう字うまい人が書いてるから、木簡とかと違って奈良時代のものでも全然読みやすい。
それで奈良時代の字を見て、伝小野道風の国宝金光明最勝王経を見ると、和様の書はぜんぜん違うってのが一目瞭然。うつくしい…っていうか小野道風が特別なのかね。

他の博物館でも何度か見た、経塚出土品。
弥勒菩薩はまだ来てないのにこんな人目にさらされちゃって…といつも思ってしまう。
あと平安時代にはもう教典の印刷が始まってたっていうのはけっこう意外な気がしました。でも仏教をどんどん広めるという点では必要かそうか。

それから装飾というか荘厳されたお経。
奈良時代は紫紙に金字でって、あまり見たことなかったです。すごく高貴な雰囲気がある…けど平安時代には紺紙が増えて紫紙は減ったっていうのはどうしてなのかな〜。
色のついた紙に金泥や銀泥で書く一方で、紙を装飾する工芸技術の高まりがあって、装飾した美しい紙に墨で書くというのがあって、こう並んでるのを一気に見てくと分かりやすかったです。

中尊寺のお経の文字が宝塔曼荼羅になってるの初めて見た。

こうして奈良〜平安とお経を見て学んで、今回メイン(?)の幻の久能寺経。
……キラッキラでした。宇宙かと思った。

今、仏像館は工事中なので、名品展も新館でやっていました。
仏像だけでなく、仏画や考古資料もあってよかった。
子島曼荼羅すごかった。
静岡県の三ヶ日山中から出た瓦塔、焼き物の五重塔って、地元なのに知らなかったー初めて見ました。
あと奈良博って舎利容器専門の学芸員さんおられますよね?舎利厨子がめちゃくちゃ充実してたんですけど。
般若寺のやつ(うろ覚え)がかっこよかったです。

たぶん年間パスポート持ってなかったら今回の特別展は見逃してたと思うんですが、色々見られてよかったです。

今回はJRで行ったので、三条通を歩いて、いつもは近鉄だから去年の夏以来なんですが、お店変わったな〜とか思いつつ…奈良に行くときはいつもチェーン店に入ってしまうので開拓したい。
ならまちとか行く度に迷うし。
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2015年03月21日

姫路城と竹内栖鳳展

姫路に行ってきました。
姫路城天守閣の保存修復工事が終わり、グランドオープン目前の……オープンしたら混みそうなので、今ならまだ空いてるだろうという目論見。
というより、関西ウォーカーを読んでたら明石のたこづくし定食が載ってて、去年の夏に行って以来魚の棚商店街の虜なので、ちょうど18切符のシーズンだから日帰りで、明石のついでに足を伸ばして行ってみるかくらいの気持ちで出発。新快速で大阪から約1時間。
姫路駅で降りて北口に出ると、もうお城が見えていました。これは迷いようがない。

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せっかく来たので姫路城ミッションスタート。駅からお城までの道すがらにもポータルがあるので拾いつつ。時間が3.5hとなってて、そんなかかるかな?と思いながら受けたけど、実際かかった。
まっすぐ城に突入すると後で遠回りして苦労するので、公園の外側、千姫の小径の方か、美術館方面の方かどっち側か先に拾ってからお城の公園に入った方が効率は若干よかったんじゃないかと思います。
地元の人がたぶんいい回り方をうpしてくれてるはずなので、やるつもりで行かれるなら事前にぐぐっていった方がいい…。

それはさておき、姫路城。

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小学生の時に家族旅行で来て以来ですが、やっぱりこの規模がすごいです。
何重にもめぐらされた石垣とか、そう、石垣が野面積みって書いてありましたけど、表面が整ってなくてごつごつした感じがかっこいい。強そう。家族と「これは攻めにくい」「これは強い」って言い合いつつ歩きました。
百間廊下の中に、たぶん池田氏の揚羽蝶の紋の瓦が展示されてました。

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蝶紋かっこいい。

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オープン前なので入れたのはここまでですが、それでもけっこう堪能しました。
また落ち着いた頃に行こう。

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歩いてて見かけたマンホール。白鷺城にちなんで白鷺?っと思ったけどよく見たら違うな、花だなこれ。
最初に受けたミッションのためにお城のまわりをぐるっと歩いていたのですが、市立美術館で竹内栖鳳展をやっているのを知って、去年静岡のアニマルワールド展で見て記憶に残ってたので見たくなってしまい、この時点でお昼近かったので明石には夕食を食べに行くことにして、お弁当を買って公園で食べてから美術館へ。

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生誕150周年竹内栖鳳展。伝統的な日本画を学んで、渡欧して西洋の技術も取り入れた画家。印象的な絵がたくさんあった。
動物を描けばその匂いまで描くと言われたそうで、猫でも雀でも触ったら体温がありそう。
雨に煙る風景画もよかったな〜。雨に溶け出していく風景。
あと2人の画家の合作というか寄せ書きの、薔薇と蝶の絵がよかった。画家が色を置いていったらそれが薔薇になり、加えて置かれた黄色が蝶になる、色に生気が宿る感じ凄い。
あと、扇を持って舞う骸骨!これのグッズがあったら欲しかったけどなかった。

唯一出品された油絵という「スエズ景色」があって、それが二楽荘の絵葉書の中にある絵と似てることから、一時二楽荘に置かれていたんじゃないかって繋がりで龍谷の二楽荘展の図録も置いてあった。気がつく人すごいな。

私は絵を見る眼はないんだけど、っていうのは何回も言ってるんだけど、日本画に関しては京博の山楽・山雪、名古屋で見た応挙展、それからこれで少し自分の好みが分かってきたかも。
今回展示されてた猛虎とか、部分的に見たら墨のにじんだ線なのが全体で見たら虎の模様になる、筆先から生まれた線が絵になっていくのが見える絵が好きなのかもしれない。

バスで駅に戻り、JRで垂水に移動してスパ銭でまったり。お風呂の後、相方はマッサージしてたので、私は休憩所で読書。夕方になってから明石に移動して、やっとメインの目的を果たしました。

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たこづくしー。お刺身おいしかった…。

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明石焼きはベツバラ。
タグ:美術館
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2014年11月17日

四国へんろ展

今年は四国霊場開創1200年だそうで、四国4県のそれぞれで「四国へんろ展」が開催されました。
お遍路への興味って自分の場合何から来てるかよくわからないんですが、勢いで4県まわる決心をして、2回に分けて行ってきました。

1回目は9月。
夜行バスで高知に朝6時に着いて、会場が開くまで土佐電の1日乗車券を買って終点の伊野まで行って椙本神社にお参りしたり、途中下車してちょっと歩いたりして時間をつぶし、高知会場の高知県立美術館へ。

四国へんろ展の構成は各所とも、弘法大師信仰、へんろ成立以前の四国の信仰、四国へんろの形成と展開、それから各地の霊場の文化財となっています。

弘法大師信仰ってぴんと来なかったんですが、同行二人の精神で厳しいへんろ道を歩いて、札所で出会う(姿を現す)弘法大師像っていうのは格別な宗教体験なのかもなー、と図録の文章を読んで思いました。

高知で印象的だったのは、まずは最御崎寺の石造(大理石?)の如意輪観音半跏像がすごく肉感的だったのと、あと面白かったのは金剛頂寺の平安時代の密教法具をまとめた旅壇具、土佐神社の神宝鯰尾矛。柄の方が口を開けた鯰の頭になってるみたいな今まで見たこと無い形状の銅製品。
仏像は全体的に優品っていうのか、いい仏像が多いなーという感じ。
長宗我部氏の菩提寺である雪蹊寺の湛慶の毘沙門天立像と脇侍の三尊像は、夫婦と子供の一家の像にも見えて、吉祥天の衣服の襞の表現とか善膩師童子のあどけない表情とか、これから湛慶って言われたらこれを思い出すことになるだろうなー。
金剛頂寺の両頭愛染曼荼羅図もよかったです。高野山霊宝館にあってもおかしくないような。

見終わった後は夕方まで軽く観光してバスで松山に移動して松山泊。
翌日、愛媛会場の愛媛県美術館へ行きました。

愛媛会場では、高知の海沿いの巡礼道というイメージから山岳信仰のイメージへ。なんつっても石鎚山がありますもんね。蔵王権現の懸仏とか見たことないような可愛いお顔でした。それから愛媛には開創が役行者っていう札所もいくつかあるんですね。俄然興味が沸いてきた。
それから九州との地理的な結びつきとか、中国、九州地方から四国入りする時の玄関口としての面も分かる資料がありました。
あとは、愛媛出身の一遍上人に関する展示(国宝の一遍聖絵は残念ながら展示期間外で複製でしたが)、最近の調査の成果ということで太山寺の宝物がたくさんあって印象に残りました。

仏像では浄土寺の空也上人像。六波羅蜜寺のと比べてもたぶんひけをとらない気がする、けど、表情があまりに違っていて、何て言ったらいいんだろ、惚けたようなちょっと正気を失ったような表情に見えて異様に感じた。
太山寺の十一面観音はいかにも平安仏って感じで、優美で華やか。
歴代の天皇が納入したという十一面観音像が本尊と併せて7躯あって、展示写真で見たけど十一面観音ばかりがそれだけ並んだ内陣ってだいぶ珍しいと思います。50年に一度のご開帳は行けないけど、国宝の本堂も見たいしいつか行きたい。

愛媛会場では、たまたま切れてたのか見逃したのか分かりませんが、出品目録がなかったのが残念でした。

その後は松山から高松にJRで移動して家族と合流して、美味しいお店をまわったり、その次の日はレンタカーで白峰寺へ。崇徳天皇850年御忌法要で崇徳天皇の御廟所の頓証寺殿奥殿ご開帳と寺宝館公開に行った後、瀬戸内海歴史民俗資料館と四国村ギャラリーの「手のひらの上の仏像」展をはしごしました。

で、先週12日。今度は徳島と香川に行ってきました。

朝6時台の高速バスで徳島に行き、バスで徳島県立博物館へ。博物館まで行くバスは本数が少なかったので、手前の市原行きのバスに乗って歩いたら、けっこう交通量があるわりに歩道がなくて怖かったです。

徳島会場では、さすがに3県目ということで、他会場で見たものも複数見受けられます。
徳島ならではってことでは、板碑の拓本がいくつかありました。阿波式板碑というのもあるらしい。
兵庫県の浄土寺から重源上人坐像が来てました。すごい写実。
出品目録を見て、期間外だった雲辺寺の聖衆来迎図は見てみたかったな〜。
4会場まわった中では展示とキャプションがわかりやすくて、札所の写真展示もよくって、もしへんろ展を全然見てない方にまとめとして1箇所勧めるなら徳島会場だな〜と思いました。好きな博物館になりました。

バスで徳島駅に戻ったら、10分後に特急が出るということで、おにぎりだけ買ってJR乗車。1時間くらいで高松へ。
最後の香川県立ミュージアムへ。
入り口で善通寺の金剛力士像がお出迎え。
善通寺の国宝錫杖頭とか、あと弥谷寺の四天王五鈷鈴は法具の鈴に四天王がついているもので珍しかったです。
珍しいといえば、和歌山の金剛峯寺からきていた水神像。室町時代の小さな像ですが、異様でした。銅製品に食いつく。
香川は智証大師の出身地でもあって、金倉寺の重文智証大師像が見られたのもよかったです。

4箇所まわって得たものは、四国八十八所ということで一括りに考えていましたが、四国っていってもところ変われば全然環境が違うように、1つ1つのお寺さんの信仰も、来歴も、かなり多様ということ、四国へんろの成立以前という視点が得られました。
最後の方の感想がぐだぐだになってきたけど、やっぱりお遍路は歩いてみなきゃな〜という結論です。
タグ:仏像
posted by すずる at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術館・博物館